9月も末になると、いつの間にか、あれほどうるさかった蝉の声も聞かなくなりました(ブログもしばし御無沙汰😅)。
昨年までは気にしなかったことですが、8月になってから小鳥たちが周りからいなくなっています。
そこで、以前から気になっていた国立樹木園(光陵の森)へ出かけてみました。
韓国には樹木園(수목원)と名の付くエリアがいくつかあるようですが、この光陵の森は、朝鮮王朝の世祖の時代に陵墓を光陵に定めた際、周辺の山林を保護せよと命じて、以降森が保存されたのが起源だそうです。
本ブログでたびたび参照する「韓国の野鳥」という本があるのですが、巻末にある探鳥地の中に、この国立樹木園もあげられています。
すべてが原生林というわけではないのですが、1990年代末から森林保護を優先してきており、一日の入場者数に制限をかけています。有料ではありますが(と言っても1000ウォン(~100円))、昨今のコロナのせいで外でのレジャーが人気の韓国、10月の土・日はすでに予約でいっぱい。
平日の金曜日に訪れてみました。
ソウルの北、京畿道抱川市(キョンギドウ ポチョンシ 포천시)なので、実は結構遠い。江南からバス7007番に乗って1時間、麓でローカルバス21番に乗り換えて10分ほど。それぞれのバスの待ち時間が長く、2時間以上かかって到着😂
切符売り場もありますが、ネット予約すると送られてくるQRコードをかざして入場。
少し森にはいると、久しく聞いていないくらい、鳥のさえずりがあちこちから聞こえてます。
ハングルのほかに、英語のガイドが置いてあったので、見ながら歩きます。
歩道は整備されており、左端は車椅子でも通れるようになっています。
歩き始めたところで、突然ヤマガラがお出迎え。
山ではよくいる鳥ですが、カメラで捉えたのは初めて!
でもキミ、どっち向いてるの?
一瞬で飛び立っていきました。
広い遊歩道を行くみなさん、歓談しながら楽しそうに歩いてます。
そうです、山登りのトレーニングしてるアジュンマこそいませんが、老いも若きも大声でしゃべりながら...鳥は逃げます😥
メインの遊歩道から、森の中のルートへ入ります。
ここでも足場がしっかり作られています。
まずはリスがお出迎え(これはチョンソルモですね)。
そういえば、この森に入ってから木の実の落ちる音があちこちからしてます。
さすがに、すべてリスの仕業ではないので、そういう季節なのですね。
ちなみにドングリは韓国語でトットリ(鳥取とほぼ同じ発音)。
韓国では、副菜(パンチャン)にもドングリ料理(トトリムク(ドングリこんにゃく?))が出ますね。
原生林というわけではないのですが、倒木とか意図的に放置されているようです。
次の写真で、人と対比してみてください。
太さはそれほどでもないですが、ここの樹々は結構、高いですね、20m以上ありそうです。
また、なるべく人の来ない脇道へ入って、鳥を探します。
今日の成果、いや鳥果をしばしご覧ください。
久しぶりに会いました! ゴジュウカラ。
シジュウカラは、通路から微妙に陰になるところで、餌探し。
横を通る人は、誰も気づきいていませんでした。
遠くの樹に止まっていたのは、コガラ。
あまり鳴き声は聞きませんでしたが、ヒヨドリもいました。
至る所、きれいな水が流れている小川があります。
そんな中、藪の中の細い流れで何かが動きました。
じっと見ていると水浴びする鳥が!メジロです。
葉っぱの陰で見にくいですが、わかりますか?
韓国では初めて見ました。
水浴びの後、藪の中で羽繕いしてました😄
一日いても楽しそうですが、時計は2時に近いので、今回は引き揚げることにします。
出口に向かう途中、樹の幹でせわしく動き回る影発見!
コゲラかとおもったのですが、少し大きい。
そして、横縞でない模様の入り方に、背中の白斑、。
セグロコゲラのようです。初見でちょっとうれしい。
久しぶりにいろんな鳥に出会えた3時間でした。
※おまけ
帰りも21番、そして7007番のバスへ乗り換えるのですが、乗り換えのバス停前に川が流れいて、カルガモたちが食事をしていました。ここも澄んだ水ですね。
シラサギも餌探し中。くちばしが黒くて、脚先だけ黄色いのは、そう、コサギですね。
乗り換えのバス停前にあったカフェで、鳥に負けじと、遅い昼を探してみました。
軽食でピザメニューが充実。目に留まったのは、고구마 피자(コグマ・ピザ)!
고구마(コグマ)というのは、サツマイモのことですね。
韓国にさつまいものピザがあるのは知っていましたが、食べるのは初めてです。
出てきたピザは、細かく切ったサツマイモが載っていて、生地はなんとクロワッサン。
少し、スパイシーソースかけると、甘さとピリ辛が混じっていい感じでした。
※もうひとつおまけ:機材の説明
今回は、森林ということで、倍率の高い望遠ズームレンズを持参。
カメラ Nikon Z50
レンズ TAMRON 100-400mm F4.5-6.3
APS-Cフォーマットなので、実質600mmの超望遠。
実はこの組み合わせで、手持ちで遠距離にいる小鳥を撮っていくのは初めて。
ピントの甘い写真は、探鳥記録、ということで大目に見てください😅
ちなみに、以前使用したのは2回。
サギ山の回では簡易三脚に乗せて。
ヤマゲラを撮ったときは、比較的近距離で。
今回はほぼ各鳥、一枚撮るのがやっと。
もっと腕を磨かねば。