DMZ、鉄原平原でタンチョウを探す

コロナ禍のもと、韓国で始めたバードウォッチング、そしてこのブログ。

私事ですが、このたび韓国を離れることになり、韓国発のブログはいったん終了です。

 

その最後に訪れたのは、韓国の北、北朝鮮との軍事境界線DMZ (De-militarized Zone)のひとつ、鉄原(チョルォン 철원)。
鉄原平原は、世界的にも貴重なタンチョウの大越冬地として有名です。

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タンチョウと言えば、日本では釧路湿原に生息していますが、秋から冬の韓国・鉄原平原では、1,000羽を数えるタンチョウ(두루미)、そして同じくツル科のマナヅル(재두루미)は5,000羽規模で、越冬するそうです。

今回、このブログを読んでくれている知人から、鉄原での探鳥ツアーが再開された、と聞き、韓国バードウォッチングの締めくくりとして行ってきました。

 

ソウルから車で1時間半で、ツアーを開催する「国際ツルセンター(국제두루미센터)」に到着。

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センターの前には、鉄原というか韓国でで見られるツル、7種類の等身大模型が並んでいて、気分を盛り上げます。

ちなみに、タンチョウ(最左)は140cm。隣のマナヅルが130cm弱、とあります。意外と大きい😮

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後ろの横断幕には、ハングルで「2022.1.2(日)DMZタンチョウ バードウォッチング観光再開」!

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センターの中では、韓国の鳥類や動物の剥製が並び、タンチョウの生態のムービーを流しています(韓国語ですが😅)。

 

さて、ツアーは午前・午後の2回、その場で申し込み定員になったら受付終了。
訪れたのは日曜でしたが、参加者は20人強でしょうか。2台のバスに分乗して出発。ちなみに、ツルを驚かせないように、このバス電気自動車だそうです。

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コースは国際ツルセンターから、オレンジのルートを行きつ戻りつ、2時間かけてめぐります。
途中、展望台を含め、3カ所で停車します。

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回るエリアは、農地を耕作する農民や軍関係者以外入れない、いわゆる”民間人統制区域”です。
検問所で、ツアー出席者の名簿を渡して、バスはエリアの中へ。

 

ツルは基本、バスの中から見るとのことで、本当に見られるのかの不安がありましたが、その不安は5分もしないうちに解消です!

まずはマナヅル。

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少し遠いな、と思っていたら、道路の脇の田んぼにタンチョウ。

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次から次へと、ツルの姿が現れます🥰

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タンチョウ(두루미)

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マナヅル(재두루미)

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よーく見ると、タンチョウもマナヅルも3羽か4羽のグループで一緒にいます。
今回も登場、いつもの図鑑「韓国の鳥類」で見てみましょう。

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逆光気味ですが、首から上が茶色っぽい右側の二羽が幼鳥。

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タンチョウの親子

一方、マナヅルの幼鳥は首の中ほどからやはり茶色っぽいですね(左側の二羽)。

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マナヅルの親子

こういったツル科のヒナは、2羽または1羽で、常に親子で一緒にいます。

 

こちらのマナヅルはカップル? それとも親子?😂

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マナヅルのカップル(?)

 

さて、バスはアイスクリーム高地(?)という名の展望台へ。

展望台のてっぺんには、備付けの望遠鏡もありますが、上からツルを探すとこんな感じ。これはこれでスケール感わかっていいですが、やっぱり小さい。

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マナヅル

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タンチョウ

バスに戻って、ツアーの再開です。

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ツルが現れるたびに、右に左にカメラを振るので大変です。
いつもの相棒、100-400mmのズーム(DXフォーマットで600mm相当)は車内で振り回すのはギリギリのサイズ😅

 

飛び立つツルも何度か見ましたが、上空の撮影は車内からは厳しい。
それでも水平に飛ぶマナヅルを捉えました。

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タンチョウもなんとか1枚😅

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ツアーも後半になり、今は廃駅の「月井里駅」跡へ立ち寄ります。

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裏手には、破壊された列車の残骸が展示されています。

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右手を見ると、土塁が築かれています。
やはり国境が近いエリアだ、と実感。

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さて、あと1カ所の停車場所、農産物検査所跡では、ポツンと残ったビルはともかく、遠方にタンチョウの群れを発見。
バスのガラス越しでない撮影は、動画で。手持ちでちょっと揺れてますが....

 

さて、バスに戻り、バードウォッチングも終盤です。

タンチョウとマナヅルも仲良く並んで食事中。

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実は、この右手に視線を移すと・・・マナヅル多い。

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ズームを手前に引きます・・・多すぎる。

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実は、何百羽というマナヅルの大集団です。

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時間も午後4時に近いので、集まってねぐらへ向かうのでしょうか?

遠目ですが、雁(ガン)の大群も空を舞っています。

 

バスが帰路につく途中、今日一番近距離でタンチョウとマナヅルを捉えました。

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拡大してみると、タンチョウの眼って、つぶらでかわいいかも。

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こちらのタンチョウには、しばし見つめられて🤣

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今回、バスの中からの撮影でしたが、幸い満員でなかったので窓際にみな座れ、左右にレンズを向けることができました。さらに1月初旬というのに暖かくて窓が曇らず、最後までツルを堪能(撮影)できました。

 

比較的近場で、いろいろな鳥を楽しませてくれた韓国。
少し先になると思いますが、また別の場所でバードウォッチング始めたら、ブログも再開しますね。

このブログに立ち寄ってくれた皆様、ありがとうございました。