突然ですが、神奈川県の県庁のお話です。
神奈川県の県庁は、横浜の港にほど近いエリアにありますが、なんと県庁舎が1928(昭和3年)建築の建物ですが、県議会も行われる現役です。
この神奈川県庁 本庁舎は、その屋上に特徴的な塔を頂いています。横浜に詳しい方ならご存じの『横濱三塔』のひとつ、愛称キングです。
前編・後編でお送りする横浜のマチアルキ、この神奈川県庁からスタートです(鳥は少しだけ😓)。
県庁舎なので、中に入れるのは平日のみ。
四月の初め、春というには20℃を越える晴天です。
横浜からみなとみらい線に乗って、「日本大通り」で下車です。
まずは正面に回ってみます。
塔(キング)の部分を拡大すると、先端に五重塔のてっぺんにあるような飾りが見えます。1930年代の帝冠(ていかん)様式という和洋折衷の建築様式だそうです。
入口の右手には旧字体で「神奈川県庁」の表記、見上げる軒下も凝った作りです。
エントランスも風格あります。
天蓋(キャノピー)下の電灯ですら、只者でないですね。
入口に入ると、各言語でのパンフレットが置いてあります。
が、「日本語のパンフレットは配布終了しました。」の表記🙄。テプラで打ってあるので、一時的な品切れではなさそう。コロナ前のインバウンド狙いでしょうか。
入口ホールでは階段をはさみ、エレベータが2基。
左に検温機があるのはこのご時世ですが、エレベータ小っちゃい😮
左のエレベータの階数表示は8階まで、右は5階まで。
掲示されたパネルを見ると、7階、8階はキング内部なのですが、係員以外立入禁止でエレベータの [7]、[8]はカバーがされて押せないようなっています。
仕方がないので6階(屋上階)へ。
塔へ上る階段もありますが、ここもロープが張られて進入禁止。
屋上に出ます。
広い😲
キングもそびえ立っています。
『横濱三塔』の、他二塔もすぐ近くなので、この屋上からよく見えます。ここがキングなので、残りは当然ジャック、クイーンです。それぞれの築年は以下です。
ジャック:1917(大正3年)横浜市開港記念会館
クイーン:1934(昭和9年)横浜税関
キング:1928(昭和3年)神奈川県庁 本庁舎
屋上から、周囲をぐるーっと撮った動画を見てください。
個人的には、時計塔があるジャックが一番好きです。
ここは市民への貸出スペースがあり、また黒船来航をモチーフにしたステンドグラスもあり、楽しみにしていたのですが、令和3年12月から令和6年3月まで保全改修工事のため入場不可! 令和6年(2024)にまた来てみましょう。
建物左手の地上から見上げると、また違った姿を見せます。
ほぼ同じアングルで建築後間もない昭和5年(92年前)の写真では、ドームがないですね。あたりまえですが、周囲に高いビルはないです。
最後のクイーン、横浜税関も同じ写真集にあったので、こちらも同じように見える場所を探して一枚。
これら3つの塔を一望するためには、海側へ行かねばなりません。
その道すがら、ビルの屋上のアンテナに大型の鳥がとまりました。
思いっきり逆光なので、露出を+側にしてトリミング。
トビ(トンビ)ですね。羽色が薄いので幼鳥でしょうか。
横浜三塔 前編はここまでです。
↓気に入っていただけたら、ポチッとお願いします。