境川遊水池にヒクイナ現る

また少し間が空いてしまいましたが、まだ横浜で訪れていなかった鳥見スポットへ行ってみました。それは、境川遊水池です。

 

以前、柏尾川の回でも紹介した「横浜の川」という冊子(PDF)があります。

横浜市の西の端、大和市との境界に、まさに「境川」という名の川があります。ここにも洪水時の水のバッファの役目を果たす遊水池(ゆうすいち)があります。

初めて訪れたのですが、以前紹介した、柏尾川(かしおがわ)の金井遊水池より、遥かに多くの鳥たちと出会えたので、紹介していきたいと思います。

 

Google Mapの衛星写真で見るとこんな感じですが、真ん中あたりのエリア、グラウンドの横が主な観察エリアになります。

境川遊水池

訪れたのは3月末。関東で、3月としては記録的な高温(28℃)になりましたが、まだカモさんたちがそこそこいます。対岸に群れたカモの中で、頭部が緑の目立つ鴨、ヨシガモです。

ヨシガモ

図鑑で見ても、尾羽のカールが特徴的ですね。

ブルーガイド「日本の野鳥」より)

その近くの洲で出迎えてくれたのは、アニメ「君たちはどう生きるか」で有名になったアオサギですね。

アオサギ

よーく見ると、くちばしの色がピンクがかって、いわゆる婚姻色が出ています。

ピンクのくちばしは婚姻色!?

 

手前の葦原を見ていると、突然、眼の真っ赤な鳥が登場!
初見のヒクイナです!!

ヒクイナ

飛び出しているような真っ赤な目が、なんとも特徴的です。

 

クイナ科の鳥、といえば、他にもまだ北へ帰らず居残っているオオバン

オオバン

上陸して、草を食(は)んでいましたが、そういえば、この子も目が赤い。

 

そして、こちらも今回初見のバンです。
葦越しですが、ずいぶん近くを泳いでいました。
口ばしが赤くて、先っぽが黄色いのが特徴ですね。

バン

 

ほぼ同じ場所にマガモ(オス)。

マガモ

近くには、コガモのこちらもオス。

コガモ

この子たちも、そろそろ渡りの時期ですね、

 

渡り鳥といえば、この子たちも忘れてはいけませんね。

冬鳥の代表ともいえるツグミも足元にいました。

ツグミ

アオジ(メス)も渡りのエネルギーを蓄えようと、人目も気にせず餌探し。

アオジ

木の上や道端をちょこちょこ動き回るのはホオジロです。

木の上にはホオジロ

ホオジロ 足元にも降りてきます

 

最後は通年いますが、みんなのアイドル、カワセミが飛んできました。

カワセミ(メス) 枝被りですが近距離 

カワセミ 背中の構造色がやっぱり鮮やか

 

短い時間でしたが、冬鳥を堪能した境川遊水池でした。

ようやく咲き出した桜で今回はおしまいです。

初春の桜

 

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この冬のカモたち、とTTArtisanの広角レンズ

次回はカモを、と前回書いたのですが、タイトルに入っている広角レンズの話題は後程。

 

柏尾川他で、この冬見られたカモたち(ブログ未掲載写真)を紹介します。

以前にも書きましたが、カモのメスは地味な色合いで種類を見分けにくいのですが、この時期はペアでいることが多いので、その点は大丈夫ですね。

 

まずは、オスの茶色い頭部にクリーム色の帯が目立つヒドリガモです。

ヒドリガモ(緋鳥鴨)

このカモも含め、潜水系ではないカモは水中の餌を採るときは倒立して流されないように足をパチャパチャやります。採餌中も寄り添う姿をご覧ください。

 

次いで、オスもメスも地味系ですが、くちばしの色が異なるところが見きわめポイントのオカヨシガモです。くちばしが黒いほうがオスで、オレンジがメスです。

オカヨシガモ(丘葦鴨)

こちらは、ほぼ同色のお馴染み、カルガモです。
一応、尾羽根の色が濃い 先を泳ぐ方がオスですが、なかなかわかり難いですね。

カルガモ(軽鴨)

せっかくのカモ紹介なので、2か月ほど前になりますが、谷津干潟で見かけたほかのカモたちも紹介します。

 

後ろ3羽がオスで、右手前にメスがいるオナガガモの集団です。
ちなみに左手前は、冬羽へ換羽途中の個体です。

オナガガモ(尾長鴨)

続いて、真ん中にいる茶色い頭に赤い目が特徴的なのは、ホシハジロのオス、うしろがメスです。

手前にいる小型の鳥はカイツブリで、大きさの違いがよくわかります。
(この鳥は、カモの仲間ではないのですが、よく近くにいるので紹介)

ホシハジロ(星羽白)とカイツブリ鳰)

カモを一通り紹介したところで、今回のもうひとつの話題へ移ります。

 

 

野鳥の撮影は通常、超望遠レンズのカテゴリにはいる焦点距離400mm(正確には100-400のズームレンズ:NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S - 概要 | NIKKORレンズ | ニコンイメージング (nikon-image.com) )を使用していますが、街中のスナップでは逆に広角側のレンズが欲しいときもあります。

広角も明るいレンズはなかなかいいお値段なのですが、今回F2でありながら、お手頃価格(実売¥30,000以下)のAPS-C用焦点10mm F2というレンズを試してみたので、紹介します。

日本では焦点工房という会社が扱う、中国・銘匠光学 TTArtisanの広角レンズ(10mm f/2 C ASPH.)です( 銘匠光学 TTArtisan 10mm f/2 C ASPH. APS-C 単焦点レンズ | 焦点工房オンラインストア (stkb.jp) )。(家電量販店でも購入可能)

 

愛機Z50につけると、こんな感じです。
金属製で重量感があって、構えた時も安定しますね。

(このカメラは、APS-Cのセンサなので、いわゆる35mm換算で焦点距離15mm相当になります。)

 

探鳥がひと段落した後、大船周りで試してみました。

まずは、鳥さんの写真を撮り終わった地点から、柏尾川対岸で少し登ったところにある御霊(みたま)神社という社へ行ってみます。
鎌倉武士・長尾氏の館があったという「長尾砦」跡のある丘の中腹に神社はあります。

 

まずは鳥居。
後ろに下がらなくても、鳥居の全景が簡単に入りますね。

御霊神社 鳥居

縦位置で少し下をカットしていますが、階段の下から木の上の方まではいっています。

御霊神社 お社(下部をトリミング)

 

御霊神社へお参りした後は、駅の方へ戻り、大船観音寺へ向かいます。
道端の梅もぎりぎりまで寄らないと、画面いっぱいにならないですね。

いよいろ、大船観音寺の参道まで来ました。

大船観音 参道

さらに階段を上って、ようやく観音様が見えるところまで来ました(上半身だけなのですが)。

大船観音(全景)

撮影できる画角を確認するため、横から同じ位置で撮ったスマホ1倍と比べてみます。
スマホと比べても、かなり広い範囲をカバーできるのがわかります。

画角の比較(左:Z50+TTArtisan 10mm f/2 )

 

今回は、晴れた昼間でしたが、F2だと夜間に星(いわゆる星景)を撮ってみるのにも使えそうです。周辺部の画質はそこそこかもしれませんが、いろいろ楽しめそうなレンズです。

 

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柏尾川で、愛を語らうカワセミたち

今回は、横浜市から鎌倉市へ流れる柏尾川で探鳥です。

このブログでは、ほぼ2年前にとりあげていますが、前回と同じく川べりの遊歩道を上流に向かって歩きます。

上流に向かって探鳥です(右手が大船駅

大船駅から歩きだしてほどなく、コガモのオスが一羽泳いでいます。この季節、カモ類は、ほぼほぼカップルになっているのですが、この子はロンリーですね。

コガモ(小鴨、쇠오리)

切り立った擁壁に器用にとまって餌探し中のメジロ、川面をじっと見ているアオサギたちを眺めながら歩いていると、足元からかカワセミの声が聞こえてきます。

メジロ(目白)

アオサギ(青鷺、왜가리)

 

柵や葦が被(かぶ)っていますが、そっと覗き込むと2羽寄り添っています!
下側のくちばしがオレンジ色の右側がメスです。

カワセミ翡翠)のペア

鳴き交わす様子を動画で見てください。

この後、片方が鳴くと、もう片方が違う方向を見る、をしばらく繰り返していたのですが、、、

 


突然お互いで、くちばしの挟みあいを始めました!

愛情表現なのでしょうか。
一羽が対岸に飛んでいきましたが、そのあとも鳴き交わしていました。こういうこと繰り返しながら、仲良くなって繁殖に向かうのでしょうね。

 

ところで、この挟みあっているときの眼が少し変(なんかグロイ)のに気づきましたか? 実は多くの鳥には、哺乳類のような上下のまぶたの他に、眼を保護する「瞬膜」という半透明の別のまぶたがあって、横からスライドして閉じるそうです。

オスの瞬膜が閉じています

相手のくちばしが近くに来たので、反射的に瞬膜が閉じたのでしょうね。
確認したことはないですが、カワセミが水に飛び込んで狩りをするときも、瞬膜が閉じているそうです(半透明なので水中眼鏡?)。

 

 

さらに上流に向かうと、浅くなるエリアでカモさんたちが仲良く採餌中です。

彼らの仲睦まじい姿は次回で紹介しますが、ここではちょっと珍しい鳥を見かけたので、最後に紹介したいと思います。

 

護岸された川にも、浅瀬には泥が堆積して小さな洲ができているのですが、そこの芦原から何かに驚いて飛び出した鳥が一羽いました。

見慣れない鳥ですが、調べてみたところ、クイナの幼鳥のようです。

クイナ(水鶏)の幼鳥

 

この鳥ですが、何か泳いでいるバランスがおかしくないですか。前につんのめるような体勢で、お尻の部分を上に突き出しています。

クイナの成鳥は、以前舞岡公園で見かけましたが、湿地や芦原を歩き回って生活しており、あまり水に入らないようです。でも一応泳げるんですね。あまり得意ではなさそうですが🤣


次回は、柏尾川でのカモさんの紹介と、ちょっと面白い広角レンズを試してみたので、紹介することにします。

 

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ウメジローに癒される舞岡公園

暖冬といわれていますが、最高気温が10℃以下の日もある1月下旬、横浜の舞岡公園を訪れました。

 

まずは、秋に訪れたときも出迎えてくれたヤマガラさん。

ヤマガラ(山雀、곤줄박이)

今回は、例の「ニィーニィー」という地鳴きを動画に収められました。

 

前回はジョビオ君(ジョウビタキのオス)が登場しましたが、今回はジョビコさん(同メス)が縄張り確保したようです。やっぱり、可愛いですね。

ジョウビタキ メス(尉鶲、딱새)

昨年クイナを見かけた葦原は結構刈り込まれていたのですが、そこを悠然と歩くのはキジの仲間、コジュケイです。

コジュケイ

ペアが2組、餌を探しながら歩き回っています。

コジュケイのペア

この公園には、池と呼ばれる湿地のエリアが何カ所かあるのですが、いろんな鳥がやってきます。
水を飲みに現れたのは、ガビチョウ。

ガビチョウ(画眉鳥)

冬鳥のアオジも群れています。顔の色が明るいこちらはメス。

アオジ、メス

顔が濃いこちらはオスですね。

アオジ、オス

愛らしく採餌する様子を動画で見てください。

 

田んぼのあぜ道では、これも冬鳥のツグミが一羽で餌を探しています。

ツグミ(鶫)

 

 

田んぼの端、山との境目に、満開の梅が1本生えています。

花の蜜を求めて、集まってくる鳥がいます。

 

まずは、ヒヨドリ

ヒヨドリ(鵯、직박구리)

 

でも、主役はやっぱりこちらですね。
バーダーたちが、梅とメジロをかけてこう呼びます、「ウメジロー」と。

梅とメジロ

体が逆さになっても。。。

やっぱり、おいしい花の蜜

まだまだ気温は低かったですが、春の訪れを感じさせるウメジローに癒された日でした。

 

 

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秋ヶ瀬公園でアカゲラを観察

鳥見に行ってていても、なかなかブログが更新できないこの頃です。

年も明けて、最初の鳥見は埼玉の秋ヶ瀬公園へ行ってきました。
このブログでも何回か紹介していますが、前回は昨年の3月にヒレンジャクを見に行きました。

 

まずお出迎えは、目の周りの隈取がいかついシメさんですね。
道端の木に止まってきょろきょろしています。栄養よさそうですね。

シメ(鳹、콩새

道すがら、アカゲラシロハラを一瞬見かけますが、なかなか写真に納まりません。
それでは、と水場へ向かいます。

どうやら水は枯れていないようで、すぐ現れたのは....やはりシメさんですね。
公園内でよく見かけますが、ようやく低いところに登場です。

水飲み場に現れたシメ

水を飲んだばかりで、嘴がキラリ

次いで現れたのは、今シーズン初のシロハラです。

シロハラ(白腹、흰배지빠귀

水を飲むシロハラ

しばらく水飲みしていたので、動画も撮りました。

 

しばらくいましたが、ヒヨドリくらいしか降りてこないので、場所を変えます。

 

葦(よし)の枯れた茎が不自然な動きをしています。
よく見ると、なんとコゲラがその細い茎にとまって、つっついています!
中に虫がいるのでしょうか。まずは動画で見てください、この不安定な動きを。

このコゲラ、よく見ると、頭部に小さな赤い羽根が見えます。
高い木の上だとなかなか見えないのですが、低いところにいたおかげではっきり見えます。実は、この赤い羽根があるのはオスなのです。

コゲラ(啄木鳥、쇠막다구리)、オス

比較にメスを見てみましょう。

コゲラ、メス

「フィールドガイド日本の野鳥」より

 

歩いていると、こんどは頭上の葉っぱの隙間から、何かゴソゴソと食事中です。

食事中のこの鳥、頭にマダラ模様、羽根に青い部分・・・

これは、カケスですね。しばらくすると、太い枝に移動して、、、

カケス(樫鳥、懸巣、어치

飛び去って行きました。

カケスが飛び立つ瞬間

カケスはなかなか警戒心が強く、日本で初撮りです。

韓国では、何回か見かけていましたが、韓国にいたのは、顔の周りがすっきりしたミヤマカケスですね(日本では北海道で見られるそうです)。

「フィールドガイド日本の野鳥」より

3時間もいたので、そろそろ引き上げ、と駐車場へ向かっていると、キツツキの木をつつく音が真上から聞こえます。コゲラより大きい音です。

 

こちらも日本では初撮り、アカゲラです!

アカゲラ(赤啄木鳥、오색딱다구리

激しく木を掘る様子を動画で見てください。

しばらく見ていたのですが、話しながら散歩している人たちが近づくのに気づいて、木の裏へ回り込み、飛び立っていきました。

気配に気づいて...

周りを見回し

木の裏へ移動・・・飛び去りました

最後に、韓国でアカゲラやミヤマカケスを見かけたときの過去ブログを紹介しますので、お時間あれば、ぜひご覧ください。


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秋に見かけた鳥たち

まだまだ25℃を超える日が訪れる10月ですが、今回は、最近見かけたいつもの鳥たち、そしてやって来た冬の鳥たちを交えて、秋に見る鳥たちを紹介します。

場所は、横浜の舞岡公園と自然観察の森、そして東京港野鳥公園からです。

 

朝訪れた舞岡公園で、まずお出迎えは、足元でごそごそ、ガビチョウでした。

まあ、この鳥は一年中いますが、お顔のアップが撮れたので😄

ガビチョウ(画眉鳥)

道端の木の上から、コンコン音がしてきて、コゲラでもいるかと思ったら、ヤマガラさんが木の実をつつく音でした。

ヤマガラ(山雀、곤줄박이)

器用に脚で押さえているのは、エゴノキの実

この鳥の鳴き声は、よく「ニィー、ニィー」とか言うのですが、実際に聞くと、もう「ニーニー」としか聞こえません🤣

動画には声は入っていませんでしたが、この食事風景もほほえましい。

 

 

そばの木の上から、今度は「ヒッ、ヒッ」という鳴き声が。

これはヒタキ科でよく聞く声です。

 

そうです、今シーズン、初めてのお目見え。
冬鳥のジョウビタキですね。

ジョウビタキ(尉鶲、딱새)

動画で、銀色の帽子とともに、さえずりを聞いてみてください。

渡ってきたばかりで、体つきはスリムですね。

他にメスが二羽いたようですが、まだまだ縄張り争いの真っ最中みたいです。

 

秋から冬にかけて、複数の種類の小鳥たちが群れとなって、林の中を餌を探しながら移動していきます。そういう群れを混群(こんぐん)と言いますが、大体引き連れてくるのは、この子、シジュウカラです。

シジュウカラ四十雀、박새)

混群にはエナガがいっぱいいることが多いのですが、今回、東京港野鳥公園で出会った混群には、エナガが少なかったです。でも、この子はちゃんと混じっていました。キツツキの仲間、コゲラくんです。

コゲラ(小啄木鳥、쇠막다구리)

そして、妙に多い気がしたのは、この子たち、メジロです。
メジロだけの群れもあるようでした。

メジロ(目白、동박새)

メジロ、木の実をついばんだり。。。

メジロ、木の皮の下の虫狙い!?

混群には、先に出てきたヤマガラが混じることもよくあります。

 

 

混群には混じらないですが、これも冬鳥、ホオジロさんも姿をみせています(横浜自然観察の森)。

ホオジロ♂(頬白、멧새)

ホオジロ、虫を捕食!?

 

冬鳥の代表、昨シーズンはなかなか現れなかったツグミさんも、もう姿を現しました(東京港野鳥公園)。

ツグミ(鶫、개똥지빠귀)

 

もちろん、カモさんも渡って来ていますが、カモさんの紹介は別の機会。
ホシハジロの群れだけ見ていただいて今回は終了です。

ホシハジロの群れ、何羽いるのでしょうね

 

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横浜・金井遊水池の鳥たち

巷のSNSでは、この時期に市街地を通過する秋の鳥たちで盛り上がります。

夏の間は標高の高いところから移動してきて、東南アジアへ移動する鳥、たとえば鮮やかな色のキビタキとか、幸運にも出会えると嬉しいですね。

キビタキ(黄鶲、황금새):2023/5撮影

 

残念ながら、この週末は秋の鳥を探しに行く時間がなくて、朝2時間程の鳥見です。
近場だったけれど、これまで訪れていなかった横浜の西部、柏尾川(かしおがわ)の金井遊水池へ行ってみました。

柏尾川は、以前もう少し下流で鳥見をしましたが、金井遊水池は上流の戸塚区になります。

 

この「遊水池」は、増水時の河川本流の水を一時的に貯めるバッファの役目をするようで、柏尾川をコンクリートの壁で区切った写真で水色に塗ってあるエリアです。

遊歩道から見ると、本流は壁の向こうなのですが、それが見えない高さ、護岸と同じ高さの壁で柏尾川を区切っています。

金井遊水池

遊歩道(柏尾川プロムナード)

朝は、写真に見える電線の上に結構鳥がいます。

まずは、群れでいることが多いムクドリ

ムクドリの群れ

ムクドリ(椋鳥、찌르레기)

そして、最近内陸部でみかけるようになったイソヒヨドリ

イソヒヨドリ(磯鵯、바다직박구리)

茶色の単色は、メスですね。
(形が似てはいますが、ヒヨドリとは別の分類の鳥です)


この辺りで繁殖している、という話もあるので、青いオスも見てみたいですね。

 

ムクドリに次いで目に付くのが、この黒い鳥。

日本で真っ黒な鳥と言えばカラスですが、この子たちはムクドリと同じくらいの大きさしかないです。

 

この鳥、中国原産、外来種のハッカチョウという鳥で、特にこのあたり、横浜市の戸塚区・栄区周辺で繁殖していることが知られています。

ハッカチョウ(八哥鳥)

くちばしの根元上部に冠羽があるのが特徴なのですが、繁殖期でないためか、ここにいるハッカチョウの冠羽はそれほどでもなかったです。

また、留まっていると真っ黒ですが、飛翔時には翼の白い紋が目立ちます。

ハッカチョウ 飛翔時

遊歩道の隣の草地(工場の敷地)では、群れで採食している姿も見られました。

飛び立つと、羽の白い紋が目立つ

電車の音が被ってますが、ハッカチョウの意外ときれいなさえずりも聞いてみて下さい。

 

秋のこの時期、さえずりと言えば、モズの高鳴き。こちらもどうぞ。

眼の横が黒いこの子は、オスですね。

モズ(百舌鳥、때까치)

 

次は、遊水池の水鳥を覗いてみます。

まだ、それほど渡って来ていないですが、カモの姿がちらほら。

ヒドリガモ(緋鳥鴨、홍머리오리)オス

ヒドリガモのペア、右側がオス

こちらで群れているのは、コガモです。

コガモの群れ 쇠오리

全部地味な色でメスに見えますが、左端は、夏羽から冬羽へ換羽する途中のオスかもしれません(エクリプスといいます)。

もう一種いたのはカルガモ
この子は、一年中、日本にいます(留鳥)。

カルガモ(軽鴨、흰뺨검둥오리)

 

遊水池の少し上流に向かいます。

途中の金井公園では、秋ですね。保育園の団体さんの他、テニスコートも野球場も大賑わいでした。

 

歩道の上では、キジバトにスズメ。

キジバト(雉鳩、멧비둘기)

スズメ(雀、참새)

さらに上流部では、川べりへ降りることができます。

最初ハクセキレイが二羽いると思ったのですが、よく見たらハクセキレイセグロセキレイでした。

ハクセキレイ(白鶺鴒、백할미새) セグロセキレイ(背黒鶺鴒、검은등할미새)

ハクセキレイの水浴びは涼しげです。
動画では、左側にカワセミがいるのも写りますが、この子はずっとここにいて、羽繕いとかしていました。

 

 

以上、秋の鳥、というよりは近所のいつもの鳥さん達、そしてハッカチョウの紹介でした。

 

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