干潟でシギチを追いかけて

ようやく涼しくなりました。

今年の夏は、暑すぎて近づかなかった海辺に、シギやチドリ(ひっくるめてシギチと呼びます)を探しに向かいます。


シギチの多くが、日本では旅鳥・冬鳥となります。冬鳥は文字通りの意味ですが、旅鳥は北の大地で夏に繁殖し、凍える冬を避けるように南へ旅する途中、日本に立ち寄って、春と秋のひととき姿を見せる鳥たちです。

東京港野鳥公園で見かけたイソシギ(磯鷸、깝작도요)

東京港野鳥公園でも一部見られますが、シギチの多くが立ち寄るのは、やはり潮が引いた遠浅の海、干潟。
今回初めて訪れるたは、千葉県の海辺、ディズニーランドの東側に位置する
”ふなばし三番瀬海浜公園”です。

浦安の出口に列をなすディズニーランドへ向かう車列を横目に、高速を進み、目的地 ふなばし三番瀬 に到着したのは、駐車場がオープンした9時過ぎ。

 

この日の干潮時刻は朝5:46なので、3時間ほど経ったこの時間、徐々に潮が満ちてきています。
ここでの野鳥観察は初めてなので、まずは展望デッキから双眼鏡で眺めて鳥影が見える方向へ向かって浜辺を降りて行きます。

10月の声を聞いた今日、さすがに潮干狩りの人はほぼいません。
ちらほら見える人影は、望遠レンズを持った鳥見の御同胞がほとんど😅

 

海の傍へ近づくと、埋め尽くすほどではないですが、結構シギチがいますね!

 

順番に見ていきましょう。

見ている場所の向かい側の砂州(さす)で、一番せわしく動き回っていたのが、ムクドリくらいのサイズのこの鳥、ハマシギです。冬羽に替わりつつある成鳥か、幼鳥の群れのようですが、お腹に黒い羽があるのが特徴です。

ハマシギ(浜鷸、민물도요)

その近くにいる白っぽいこの鳥は、ミユビシギと言います。

ミユビシギ(三趾鷸、세가락도요)

この名前は、そう、指が3本 に由来する名前です。

ミユビシギの指は3本

他の鳥、例えばハマシギも、後ろにいわゆるケヅメがあって4本なので、ミユビシギの3本指は珍しいのでしょう。少し見難いですが、並べてみました。

 

かれらは、潮の引いた砂地を、餌となる砂の中のゴカイや蟹、貝とを探して、とにかく突っつきまくります。しかも歩きながら。

ただ、最近、小型のシギ類は、干潟の泥に付いているバイオフィルム(微生物膜)が餌の大半という報告もあるそうです。

 

 

一方、ハマシギたちと比べると、ひときわ大きいこの鳥。

ミヤコドリとハマシギ

黒白の体に、赤い長いくちばし、赤い脚、眼も赤色。この鳥、ミヤコドリと言います
(くちばしの色から、通称ニンジン)。大きな群を作って、国内で越冬する鳥です。

ミヤコドリ(都鳥、검은머리물뗴세)

ハマシギとミヤコドリの食事風景をしばし見てみましょう。

 

ミヤコドリと言えば、和歌に謡われた都鳥(別の鳥)をこのブログで扱ったこともあります。

 

さらにその向こう。少し水深があるところに、ダイサギが数羽いたのですが、たまたま写真を撮ったときが、魚を捕まえた瞬間だったようです。潮に乗って泳いでくる小魚狙いだったのですね。

ダイサギ(大鷺、중대백로)

 

砂州の鳥に気を取られていたら、5mも離れていない手前に、一羽の中型のシギがうずくまっています😳。

手前に中型のサギが。。。

ダイゼン(大膳、개꿩)

眼の上には、はっきりした白い線。ダイゼンかムナグロっぽい。。。

夏羽から冬羽に替わろうとしているこの時期、シギチ初心者には判断がつきにくのですが、立ち上がったとき、小さい後ろ指が見えたのでダイゼンでしょうか。

 

大分潮も満ちてきました。
振り返ると、割と近いところでもハマシギミユビシギが走り回っていました。

(携帯で撮ってもこの距離)

ハマシギミユビシギ


よく見ると、一瞬立ち止まってはダッシュして地面を突っつく、というシギと異なる動作の鳥もいます。チドリ科のシロチドリのようです。

シロチドリ(白千鳥、흰물떼새)


なかには、こちらにどんどん近づいてくる子も。

シロチドリ;ち、近い。。。

 

 

再び、潮が満ちてきた沖に目をやると、残された砂洲の上でミヤコドリが横にずらっと並んでいます。

ずらっと並んだミヤコドリ

見る角度を変えて・・・ミヤコドリ、70羽以上います

その手前の洲には、ウミネコが集まっています。
ミヤコドリも一羽混じっているのがわかりますか。

ウミネコの群れ;ミヤコドリが一羽

 

さきほどのダイゼンではないですが、近くで座り込んでいるウミネコもいます。
(この写真トリミングなし)

ウミネコ(海猫、괭이갈매기)

他のカモメと区別できるくちばしの色

ウミネコを他のカモメから区別するのは、その鳴き声のほかには、このくちばしの色です。根元から、黄色-黒-先端の赤、がウミネコの特徴です。

 

さてさて、だいぶ潮も満ちてきたので、引き揚げます。

 

これまで干潟で鳥見をしていなかったせいもあるのですが、初めてのシギチをたくさん見れて大満足。本日の初見の鳥は・・・

ハマシギミユビシギ、シロチドリ、ミヤコドリ と豊作でした。

 

 

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秋の鳥の来訪、夏の鳥の思い出

ようやく秋を感じるようになった横浜ですが、久しくお休みしていたブログを再開です(ブログのお休みと暑さはあまり関係ないですが😅)。

 

まずは、月に2回ほど通うお馴染みの東京港野鳥公園へ。

渡りの途中に立ち寄る秋の鳥も、ようやくお目見えです!
自然生態園で注目を集めていたのは、お目めのクリッとしたヒタキ科のエゾビタキです。色は地味目ですが、ヒタキのかわいさは、反則ですね。

エゾビタキ(蝦夷鶲、제비딱새)

10m四方くらいの範囲で樹々の上を移動しては、しばしじっとしている、という理想的な被写体でした。ついついシャッターを押しすぎてしまいます。

エゾビタキさん、口の中は黄色ですね

 

ずっと見ていたい可愛さですが、公園の東側へ移動。
東淡水池の島には、カモやサギの向こうに、なんとタシギが2羽!
この野鳥公園では、初めて見ました。

タシギ(田鷸、꺅도요)

年初に真冬の舞岡公園で見て以来です。真冬はゆったりとした動き、というか寝てましたが、今回は活発に採餌活動中。見ている間ずっと動いていました😀

 

島の反対側では、コガモの群れの中で一羽のシギが目立ってます。
遠くで不鮮明ですが、クサシギっぽい

クサシギ(草鷸、삑삑도요)

次の動画の後半で、周りのカモを蹴散らすように大暴れ。
何がしたいのでしょうか。

 

 

さて、一通り公園内を巡回。
トビが上空を旋回してますがピーヒョロロは聞こえず。モズの高鳴きは聞こえます(写真なし)。

トビ(鳶、솔개)

潮入りの池の対岸の枝にカワウが群れています。

カワウ(河鵜、민물마우지)

実は、この同じ場所に、2週間前にはゴイサギのファミリーが休んでいたのですが、今日はカワウが占拠。

ゴイサギ五位鷺、해오라기)

左端の一羽が成鳥、他は星模様がある幼鳥で、ホシゴイの通称もあります。

図鑑の絵だとこんな感じ。

ゴイサギ:「韓国の野鳥」より

ちなみに、「韓国の野鳥」の絵を引用させてもらうのは、個人の見解ですが「日本の野鳥」より、見た目が実際に近い気がするためです。

 

最後に、この夏、横浜周辺で見かけた鳥を紹介して今回の締めくくりです。

 

横浜の南に自然林が豊かなエリアがありますが、こんな鳥がやって来ました。

サンコウチョウ:「韓国の鳥類」より

鳥見を始めるまで、日本にこんな鳥がいるとは知りませんでした。
サンコウチョウというこの鳥、夏に東南アジアから渡ってくるそうです。

 

このサンコウチョウが、あろうことかハイキングコースの真上に営巣しました。

まさか、こんな近くでサンコウチョウが、と思ったのですが、その場にいた常連さんによると、そのあたりでは毎年営巣しているのが観察されるそうです。

サンコウチョウ(三光鳥、삼광조)

特徴ある形の巣を作り、オスメスで交代に抱卵します。
眼の周りとくちばしが鮮やかな青色で、長い尾が特徴的なのはオスです。

サンコウチョウ:♂

アッという間に入れ替わったのですが、こちらは尾が短くて地味目なメスの抱卵中です。

サンコウチョウ:♀

営巣中の野鳥を驚かすのはマナー違反なのですが、今回はハイキングコースの頭上、ということもあり、しばしお邪魔させてもらいました。

 

この日は、このサンコウチョウを見たエリアからさほど遠くないところで、オオタカの幼鳥も見ることができました。後で聞いたところでは、その日がまさに巣立ちだったようで、数日したら見かけなくなったそうです。

オオタカ(大鷹、참새):幼鳥

今回はここまでですが、涼しくなって、干潟でシギチも見られるようになってきたようので、出向いてみようかと思います。

 

 

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横浜の公園でアオサギが営巣

GWの前週、思いがけずアオサギが営巣しているのを見かけました。
営巣中の場所はあまり公にしない、というのがルールのようなので、横浜のとある公園としておきます。

 

この公園、グラウンドもあって、そこへ寄ったついでにカメラもってぶらぶら。

水辺のほとりには、アオサギが何羽か見えています。

アオサギ(蒼鷺、왜가리)

こちらのアオサギは、くちばしがほんのりと赤い、繁殖期特有の婚姻色ですね。

アオサギ  婚姻色

木の上にもアオサギがいます。10mくらいの高さでしょうか。
よく見ると、足元に積まれた枝があるようです。

 

隣にもう一羽いました!
営巣中のつがいのようです。くちばしもほんのりと婚姻色です。

アオサギを含めたサギ類が集団で営巣する場所を”鷺山(さぎやま)といいますが、関東周辺では千葉とか一部に残っているようですが、あまり聞きません。それが、横浜の市内で営巣するとはびっくりです。

 

鷺山と言えば、韓国でバードウォッチングを始めて間もなく、見に行きました。

 

公園内を見て回ると、設置された巣箱の前にはシジュウカラのつがいがいます。

シジュウカラ四十雀、)

メスは頭を巣穴に突っ込んで、何やらコンコンやっています。
一方のオスは、見張りのつもりでしょうか、そばに控えて、ときどきさえずっています。頑張って、とでもいっているのでしょうか😊 動画で聞いてみて下さい。

 

海に近いこの公園、夏鳥はまだいないようですが、枯れ葉をがさごそやっている音が聞こえます。後姿が見えますが、枯れ葉をひっくり返すのは・・・

そうです。今年は何回も見かけたシロハラです。
冬鳥ですが、まだ居残っていましたね。

シロハラ(白腹、흰배지빠귀)

この公園、大きめの池もあります。
観察窓からは遠いですが、真ん中の島に鳥が集まっています。
カワウの奥、右側にいるのは、コチドリのようです。

  カワウ(川鵜、민물가마우지)と コチドリ(小千鳥、꼬마물떼새)

 

杭の上には、カワセミもいます。

カワセミ翡翠、물총새)

次の瞬間、手前の浅瀬で魚をキャッチ😃

 

 

他の水鳥たちも順に見ていきましょう。

 

お昼寝中のカルガモ

カルガモ(軽鴨、흰뺨검둥오리)

こちらはホシハジロ。メスは一羽しか見当たりません。

ホシハジロ(星羽白、횐죽지)

水面で寄り添っているのは、スズガモのペアでしょうか。

スズガモ(鈴鴨、)

対岸ではコガモが群れています。オオバンも一羽混じっています。

コガモ(小鴨、쇠오리)

カイツブリも活発ですが、と、遠い...

カイツブリ(鳰、논병아리)

締めは、横浜の西部の公園ではおなじみの台湾リスです。

台湾リス

アオサギの巣にヒナが孵るか、たまに見に来ることにしましょう。

 

 

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ウグイスがさえずる横浜自然観察の森

4月も半ばの日曜日、横浜も夏日になりました。

少し間が空きましたが、この間に撮影機材が新しくなりました。

 

カメラはNikonのZ50で変わらずですが、野鳥撮影のレンズがTAMRONの100-400mm F4.5-6.3 Di VC USDから、Nikkor Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sにアップグレード。カメラに合わせた最新のZマウント、その最高峰Sシリーズのレンズをようやくゲットです。

 

新しいレンズのお試しは、前回は2月にも訪れた横浜南部に位置する自然観察の森です。

自然環境の守られたこの森は、藪も多く、この季節いたるところからウグイスのさえずりが聞こえてきます。もっともウグイスは通常藪の中でさえずるので、なかなかレンズの前には出てきてくれません。

 

ここで、ウグイスに負けじとさえずるのは外来種のガビチョウです。

けたたましい声のわりに、警戒心が強くすぐ隠れてしまうのですが、遊歩道沿いの枝に留まり、こちらに背を向けて軽やかな声でさえずる一羽を発見!

しばし後ろから観察。。。軽やかなさえずり

ときどきキョロキョロ周りを見回しています。季節がら、パートナーを探しているのでしょう。

ガビチョウ(画眉鳥)

さえずりもお聞きください。

 

 

 

今回、この自然観察の森へ訪れた理由のひとつは、前回藪越しでしか見られなかった鳥、コジュケイへの再挑戦です。

コジュケイ

ガビチョウとウグイスの声に混じって、たまに大音量のそれらしき声はすれど、姿は見えず。

とりあえずウグイスを探して遊歩道を歩いていると、道端に茶色い塊!?

近寄ってよく見ると、なんとあれほど探していたコジュケイです😲

コジュケイ(小寿鶏)

2mと離れていません。日向でのんびりしていることはある、と聞いていましたが、脱力し過ぎでしょう、これは。

羽を開いて。。。伸びーっ

口元をアップにすると、結構迫力もの。キジの仲間だそうですが。

葉っぱ被りですが...

 

じーっと見ていると、さすがに何か感じたのか動き出しました。

藪の中へ、ゆっくりと去って行きました。

立ち去るコジュケイ

 

残りはウグイスです。

まあ、コジュケイが見られたのでよしとして、帰路につくこととします。

 

・・・すると、藪の中ではなく、すぐ近くの木の上からウグイスの声。

じっとしていると、3mくらいの高さの枝に珍しくウグイスが姿を見せました。

ウグイス(鶯、휘파람새)

お腹の方は割と白っぽいのも特徴です...

体を起こして...

囀りだした!

2回程ホーーケキョとさえずって、すぐ移動してしまいましたが、やっとウグイスが鳴く所を見られました。

これから新緑が茂ると、だんだん鳥は見つけ難くなりますが、あたらしく相棒になったレンズと夏鳥を探しにいこうと思っています。

 

 

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レンジャクを探して秋ヶ瀬公園へ(後編)

秋ヶ瀬公園、前回のレンジャク探しの続きです。

 

森を抜ける前に見たアオジは、珍しく樹に止まっていますね。

アオジ(青鵐、촉새))

 

この公園、テニスコートサッカー場、運動場も何カ所かある広い公園なのですが、運動場の端に植えられた木の上で、さかんにさえずる鳥がいます。

カワラヒワです。
この鳥、横浜の方で、なぜか見る機会がほとんどなく、久しぶりの御対面。
寒い冬には、ぷくっと羽毛を膨らませていた鳥たちも、もうその必要はないですね。

カワラヒワ(河原鶸、방울새)

周りの枝にも他のカワラヒワたちが集まって来て、さかんに鳴きかわしています。

真ん中の子は、まだ翼の黄色部分の色も薄いので幼鳥でしょうか。



スポーツに訪れる人ばかりでなく、犬の散歩もよく見かける公園なのですが、そんな中、目に留まった白い大きな犬。

傍にいた飼い主さんに話を聞いたら、北海道犬(ほっかいどういぬ)という種類とのこと。
なんでも某携帯キャリアのCMに出てくる白い犬が、実は北海道犬だそうです。

体格に比べて、小顔ですね。きれいな犬でした。
写真を撮らせてもらいました🙂

北海道犬

 

続けて公園内を歩いていくと、ところどころで、キツツキのドラミングも聞こえています。ひときわ近くで聞こえたので見上げてみると、道にせり出した枝にコゲラが巣を掘っています。

こんな目立つところに巣を作ったら、天敵にすぐ襲われそう。

一心不乱に木を掘っている姿がけなげで、しばし観察してました。

この場所目立ちすぎ・・・

頭を突っ込んでいます

おっ!実はもうかなり深い

拡大してみると、全身木くずにまみれています。

コゲラ(啄木鳥、쇠막다구리)

時刻は11時前。

引き上げる前に、あきらめきれず、もう一度最初に訪れた宿木(やどりぎ)のポイントへ戻ります。

・・・レンジャクいないかなぁ。

 

近づいて行くと、10人くらい人が集まっているのが見えます。

 

もしや🙄

 

少数ですが、やはりレンジャクがやってきていました😍

やっと見れました!

 

樹の高いところに止まっています。
尾羽の先が赤いので、ヒレンジャク(緋連雀)ですね!

ヒレンジャク(緋連雀、홍여새)

少し下の枝に降りて来ました。

鮮やかな羽の色、茶色の頭部から後ろにはねあがる立派な冠羽、眼を横切る黒い線。
SNSでは、”ニヒルなレンジャクさま” と呼ぶ人もいますね。

とにかく、そのどっしりした体形ともあいまって、ユニーク過ぎます。

立派な冠羽、どっしりした体形

宿木の茂みに潜り込んで、黄色い実をとにかく食べまくっています。

宿木の実を採食中

頭の部分を拡大すると...

冠羽の裏側が黒いのがわかります

しばし採食すると、30mくらい離れた枯れ樹が積み上げられたところで、一休み。

群がるカメラマンさん達を気にする様子もなし。

食事の間の一休み

こちらの子は、胸が白いですね。お腹の方は薄い黄色。

尾羽の内側はオレンジ色

 

そうこうしていると、また宿木へ戻って行きます。

カップルでしょうか、二羽が寄り添って止まりました。

ヒレンジャクのつがい

一般に、ヒレンジャクはオス・メスの色合いの差がないそうです。
でも、二羽が並んでみると、お腹の黄色味は右の子が強く、胸の灰色は左の子が濃いようにも見えます。単なる個体差でしょうか。

 

数は少なかったですが、最後にヒレンジャクに会えてよかったです。

 

ちなみに、同じ日に、千葉の葛西臨海公園には、ヒレンジャクの数十羽の群れがいたそうです(カメラマンもいっぱい)。そろそろ、春もそこまで来ています。レンジャクたちも大陸へ戻る前に栄養を貯め込んでいるのでしょう。

 

 

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レンジャクを探して秋ヶ瀬公園へ(前編)

ここ半月ほど、鳥見の人たちの間で話題になっている鳥がいます。

レンジャクという鳥です。中国から来る渡り鳥ですが、年によってと渡来数の増減が極端なようで、今年は2月末くらいから急に姿があちこちで見られるようなってるそうす。完全に出遅れていますが、年始に訪れたさいたまの秋ヶ瀬公園へ行ってみました。


レンジャクの仲間では、ヒレンジャクキレンジャクというのが日本では見られるようで、図鑑の絵はこんな感じ。跳ね上がった冠羽、黒い眼を通る線(眼過線)といい、ちょっと独特な風貌ですよね。

冬は木の実を食べるそうで、特に宿木(やどりぎ)に集まるとのこと。

宿木は名前の通り、樹木の上の方に丸く鳥の巣ような形状で寄生する植物です。
(西洋のクリスマスでは、ヤドリギも飾る木のひとつ、日本はヒイラギですが)

冬枯れした木の上に、丸っこい緑があるので見つけやすいのですが、朝8時到着時、宿木は多いエリアに向かいますが、レンジャクさんは影も形もありません😯

 

今週は気温が20℃に達する日もあって、もういなくなった、という可能性も。

気を取り直して、辺りを見渡していると、まっすぐ伸びた樹の上の方に、黒っぽい影。

樹の上に大きな影が...

大きなタカです、飛び立つ様子もなく、好きなだけシャッターは押せます😆

こちらに首を向けた瞬間も捉えられました。

オオタカ(大鷹、참매)

目の上、太くて白い眉斑はオオタカでしょうか。
ハイタカかもしれませんが、お腹側が見えなくてよくわかりません。

それにしても、一枚一枚りっぱな羽ですね。

 

レンジャクはいませんが、幸先よいスタートです。
せっかくの秋ヶ瀬公園です。他の鳥を探します。

藪の中で、後姿を見せているのは、、、

この後ろ姿は・・・

葉っぱ越しですが、顔が見えました。やはりホオジロみたいです。

ホオジロ(頬白、맷새)

宿木のある広場から森をぬけて西へ行くと、いわゆる鳥の水飲み場があります。

カメラマンさん達が5、6人集まっています。それをものともせず、水を飲むのは・・・

ヒヨドリ(鵯、직박구리)

 

あざやかなオレンジ、頭部が早くも黒くなっているのは、和名(花鶏)の通り花の傍にとまった、アトリのオスですね。

アトリ(花鶏、되새)オス

ちょっと色の薄いこの子がメスでしょう...

アトリ(花鶏、되새)メス

水飲み場のすぐ傍の枝には、何羽か小鳥が止まっています。四羽写っています。

水飲み場の近くで...

上から2番目、4番目はアトリのメス、3番目がオスみたいです。

でも一番上のは、、、メスみたいですが、なんかこの子は色が薄い。

アトリ(メス?)

 

カメラマンさんが増える一方なので、退散。

 

見かけた鳥たちは・・・・

ようやく普通に見かけるようになったツグミ

ツグミ(鶫、개똥지빠귀)

草原で餌を探すキジバト

キジバト(雉鳩、멧비둘기)

例によって、木陰でガサゴソやってるのはシロハラ

シロハラ(白腹、흰배지빠귀)

今回は長くなってきたので、ここまでです。
次回は、あきらめかけていたあの子が現れます。

 

 

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赤い鳥、青い鳥が舞う早戸川林道

前週の金曜日(2月3日)、関東地方でも雪が降って、横浜でも少し雪が舞っていました。
日曜日は晴天で、かねてから行きたかった神奈川西北部の探鳥のメッカ、宮ケ瀬ダムの早戸川林道へ出かけました。

 

湖畔の駐車場、除雪はされていますが、雪がまだ残っている!?

 

野鳥観察には、一般車進入禁止の早戸川林道(舗装路)を歩きます。

しかしその道は・・・

降ってから一昼夜経った積雪は、上を歩くとキュッキュッと結構いい音をます。
前後を歩くカメラマンさん達の足元からも同じ音が・・・そっと歩くには程遠く、今日は探鳥はダメか、と思いつつも、せっかく来たのでとりあえず進みます。

 

前を歩くCMが遠ざかったところでしばし立ち止まり耳を澄ませると、左側の斜面からガサゴソ、と音が。
現れたのは、この冬、おなじみのシロハラです。

シロハラ白腹、흰배지빠귀

日当たりのいい場所では、斜面から伸びた枝についた実を食べようと、活動している鳥たちもいます。

 

まずは今シーズン初のお目見えです。

ジョウビタキ ♂(尉鶲、딱새)・・・枝被りですが

今シーズンは、女の子(ジョビコ)ばかり会っていましたが、これはジョウビタキのオスです!

光に透けた羽もきれい

残念ながらすぐ飛び立ちましたが、隣の樹上にもついばむ影が。

ツグミ鶫、개똥지빠귀

前回、わざわざ東京港野鳥公園へ見に行ったツグミも登場(一羽だけでしたが)。

 

さきほどまで期待薄でしたが、ひょっとするとひょっとします。

やがて、斜面の上へカメラを構えているバーダーさんたちが見えてきました。それも三名。

 

そっと、近寄って何を見ているか聞くと「ベニ」。

最初、教えられても位置がわからなかったのですが、少し動いたので認識できました。

(すすきの影に赤い姿が...)

(こちらに気づいてはいますが...)

(夢中でついばんでいます)

北海道で繁殖し、それより南で越冬するベニマシコ、初見です。

 

場所を変えながら、食べ続けています😊

明るい枝にも来てくれました。

ベニマシコ(紅猿子、긴꼬리흥)オス

緑色の枝はとりあえず味見!?

(頭頂部は白っぽい)

後姿:尾羽の上にも赤が入ってます

 

止まっている姿を上から見ると、赤味は目立ちませんが。。。

上面

ひっくり返るときれいな紅色です。

(胸のあたり、おでこと眼の間も赤い)

ベニマシコのベニは「紅」ですが、「マシコ」というのは、「猿子」と書いてサルの古い呼び名だそうで、羽の色、真っ赤な顔が猿に例えられた、という説があります。
こんなかわいい鳥に、その名はちょっとかわいそうかも。

 

少し離れた場所、やはり斜面の縁(へり)ですが、再び現れたベニマシコ。
実は、この鮮やかな赤色はオスです。そして、このオス、次の瞬間いなくなります。

このベニマシコのオスが追い払われます

追い払ったのは、ベニマシコのメスです。

ベニマシコ メス

地味ですが、ベニマシコです

この子は、まだまだ色気より食い気の時期のようですね🤣

 

 

最初の不安はどこへやら、ベニマシコで十分満たされて、帰路へ着きます。

 

しかし

 

今日は

 

まだ終わっていませんでした。

 

帰り道なので崖は右側に代りますが、その右手からガサガサという音が。

どうせシロハラかな、と思いつつ、日が当たって明るい斜面をじっと見ていると。。。

現れたのは、青い鳥!

えっ!? ルリビタキのオス!?

ルリビタキ瑠璃鶲、유리딱새)オス

 

こちらに気づいて、すぐ木陰に入って行きました。

(あれっ、人間?)

くるっ

(あー驚いた、バイバイ)

地味目なメスは見ていましたが、成鳥になったきれいな青色のオスは初めて見ました。

 

赤い鳥と青い鳥で満喫した宮ケ瀬ダムの早戸川林道でした。

宮ケ瀬ダム

 

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