アオバトって、見たことありますか?
鳥で”アオ”というとやっぱり碧(ミドリ)色で、この鳥も黄色に近い緑色です。
このアオバトが夏になると、群れをなして飛んでくる場所があります。
JRの東海道線、大磯駅からほど近い「照ケ崎(てるがさき)海岸」の岩礁というピンポイントに、5月から10月くらいまで、海水浴に・・・ではなくて、なんと海水を飲みにやって来ます。
場所はこの辺、神奈川県の西側、小田原の手前ですね。
明け方から午前の早い時間に多く見られる、ということで、照ケ崎海岸の駐車場に着いたのは朝の6時過ぎ。堤防に上がると、浜辺にいわゆるバズーカ装着のカメラを三脚に載せたオジサンたちが数名います。
カメラの向きから、どうやらこの岩礁に飛来するようです。
のんびりスマホで富士山を撮っていると、数十羽の鳥の群れが飛来。
上空を旋回、岩場の周辺をグルっと廻ります。降り立ちそうで降り立たず。富士山をバックに丹沢の山の方へ去っていきます。
堤防の上からですが、カメラをセットして、撮影会(?)に参加です😃
飛来する時間も、飛来する数もまちまちですが、5分~20分くらいで現れます。
なかなか岩礁に降りないので、飛翔中の写真から見てもらいましょう。
ほんとに碧いハトですね。
全身碧色(みどりいろ)がメス。
次の写真に多く写っている、肩のあたりが赤紫色の方はオスです。
こちらの写真では、くちばしが水色なのがわかるでしょうか?
岩礁が遠くて、かなりトリミングしてますが、オスです。
岩の上に溜まった海水を飲んでます。
ペアでいると、オス・メスの色の違いがよくわかりますね。
海水を飲むところを、動画でも撮ってみました。
もっと海面に近いところへ飲みに降りるアオバトもいます。
この写真で4羽写っています。特に一番右のは、逆さになって飲むのに夢中のようですが、こんな波打ち際に来ると...
そうなんです! たまに高い波が襲って来ます。
ざっぱーん😨
よーく見ると、一羽完全に波しぶきの中に入っています😱
幸いにして、彼女は無事飛び上がれたようでした😌
実際、波に呑まれて命を落とすアオバトもいるそうです。
なんで、そんな危険を冒してまで海水を飲みに来るかというと、主食の果実にはほとんど含まれないナトリウム分を摂取するためだそうです(大磯町HPのリーフレットより)。
神奈川県は海外線も長いですが、なぜか、この小さな岩礁のみに飛来するそうで、「照ケ崎海岸のアオバト」は、神奈川県の天然記念物になっているそうです(国のではないですが)。
珍しく、一か所にたくさん降り立ったな、と見ていると、
やっぱり、パッと飛び立って去っていきました。
時刻も8時を回って、磯遊びの親子連れや、人が増えてきたので引き上げです。
最後は、富士山をバックに飛翔するアオバトです。
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