8月半ばの連休となった一日、仁川(インチョン)のマチをぶらっとしてきました。
マチアルキでお世話になっているマチノさんにもお聞きしたりして、いわゆる観光スポットを回りつつ、仁川(インチョン)の紹介です(今回、鳥は最後に数枚です😓)
さて仁川と言えば、仁川国際空港を思い浮かべます。
でも仁川市街は、空港からは小一時間かかる微妙に遠い場所にあるのです。
ソウルからは電車で1時間ほど、盆唐からは、地下鉄盆唐(ブンダン)線が先ごろ仁川まで開通し直通! しかーし...各駅停車で2時間の旅でした。到着したときは、体が痛くて😫
まずは歩いたルートの地図を見てください。
地図の真ん中あたり、①仁川駅から歩き始めて、東(右側)のタルトンネ博物館⑨、そこからバスに乗って西(左側)にある月尾島(ウォミド 월미도)⑩まで行ってきました。
今回は少々長いので、写真だけでもお楽しみ下さい。
①仁川駅 ②中華街 ③清日租界境界階段 ④旧日本租界地建物群 ⑤中華楼(中華料理屋) ⑥新浦国際市場 ⑦古い家屋 ⑧ハンミ書店 ⑨水道局山タルトンネ博物館 ⑩月尾島
仁川には、韓国では珍しい中華街(②)がある場所(地名もそのままチャイナタウン(차이나타운))。
仁川駅(①)を出て目の前に、中華街の門が現れます!
門を抜けて、500メートルも歩けば抜けてしまうほど、この中華街は小さいです。
そんな小さな中華街にも、中華式の宗廟がありました。
敷地は狭いですが、やはりこういう場所は少し空気が違う(ような気がする)。
屋根の上には、韓国の宮殿とかと同じ三蔵法師一行、かと思うと、先頭に竜の頭があって少し違う。さらに、龍が2頭、向き合うようにうねっています。
廟に軽く手をあわせて、俗世にもどります😐
この先に、かって中華街と日本人街を分けていた境界となる階段がある、というので向かいます(清日租界境界階段③)。
階段の上に港の方を向いている孔子像があって、その前に広がるのが境界の階段となっている道です。階段を降りてきたのですが、写真では左側が清、右側が日本租界です。
観光客も減ったせいか、階段の脇には唐辛子がシートいっぱいに干してあります。
旧日本租界に入っていきます。
代表的な日本家屋、というには、とってつけたような急角度の庇がついている3階建て、4階建てがあったりして、これが日本人街??
その中で、少し落ち着いたたたずまいの建物に入ってみます。カフェになっています。
ドアをあけると、土間のように奥まで続く通路、通路越しにカフェの中が臨めます。甘いものもメニューにありますが、アイスコーヒーでしばしゆったり。
この先には、日本の石造りの建物がわんさか出てきます(地図④)。
何かしらの博物館になっていますが、雰囲気の似ている郵便局は実は新しいのかな?
このあたり、ドラマのロケ地が結構あるそうですが、韓ドラをほとんど見ないので素通りです😅(トッケビ関係だけ、このあと訪れます)
お昼が近い時間になってきましたが、韓国で中華料理というと、チャンポン(짬뽕)とジャージャー麺(짜장)が代表選手です。特にジャージャー麺は、仁川エリアが発祥ともいわれています。
ですが、ジャージャー麺の有名店があるチャイナタウンは最初に通り過ぎています。
と、目の前にいかにも、という感じの中華屋出現(中華楼:地図⑤)。
迷わず入店。海鮮ジャージャー麺(섬선짜장)を注文します。
こんな風に、麺と具が分かれて出てくるので、、、
具を麺にぶっかけて、まんべんなくかきまぜます。これが、韓国流。
ごちそうさまでした。
当然このお店もそうですが、コロナが落ち着かない今日この頃、韓国のどこの店も、本人を特定するQRコード読み取り機と、体温計測の機械が店の入り口にあります。
コロナ感染者が発生したときには、その時間帯に店にいた人に連絡が来るそうです。
QRコードが個人登録の電話と紐づけられているのですが、レンタルや法人契約の電話では不可。やがて、外国人の出張者・旅行者も訪れるようになると思うのですが、どうするのでしょうね。(現状、QRコードが出せない人は、紙に名前と電話を記入)
お腹も満たされたところで、近くに昔から開いているという市場(新浦国際市場 신포국제시장)があるので、通り抜けます(地図⑥)。
おいしそうな饅頭、コンガルパン(공갈빵)を並べていますが、お腹はいっぱい😅
鳥の唐揚タッカジョンも名物だそうですが、今回は見るだけ。
この後、東のタルトンネ博物館へ向って歩いていきますが、道すがら、 一本奥に入った通りに気になる建物を発見(地図⑦)。
ちょっと前に建てられたようなビル、そして連なるように韓屋(ハノック)。
ビルの表面は、細かい石を吹き付けたような処理です(ググったら、リシン仕上げ、というのが近そうなんですが)。
写真撮ってたら、近所のおじさんが出てきて、いろいろ説明してくれました。
しかし、韓国語レベルの低い私。よくわからな~い😥
今はだれも住んでいない、ということだけはわかりましたが。
やはり、仁川も古い街なので、裏には古い建物もまだまだ残っているようです。
一言触れていますが、私が見た数少ない韓ドラ、その中しかもラブコメで全話見たのはトッケビ(도깨비:鬼)だけ。実は、このドラマに関係あるロケ場所も目的地のひとつです。
それは、ウンタクがトッケビの頭を撫でたり、前を通りすぎるシーンとかで、たびたび出てくる黄色い本屋、ハンミ書店한미서점(地図⑧)です。
到着です・・・・しかし、シャッターが下りています😶(週末しか開けてないのか?)
まあ開いていたとしても商売の邪魔はできないさ、と言い聞かせて通り過ぎます😑
すると、近くの店の入り口に、ドラマにあやかったのか、トッケビ(도깨비)の文字が、、、雑貨屋みたいでした。
気を取り直して、そのまま、山の上のタルトンネ博物館に向かいます。
少し急な坂を上って、水道局山タルトンネ博物館(수도국산달동네박물관)にようやく到着(地図⑨)。
(ちなみに途中の急坂や、博物館のある公園もトッケビのロケ地だそうです)
写真でわかるように、この付近にも高層アパートが並んでいます。
かって、山の斜面には一軒二間(ふたま)くらいの平屋が寄せ合うように建っていたそうです。そういう街をタルトンネというそうです。
ここでは、その時代のモノの展示、そして当時の家並みが再現されています。
昭和の匂いも少し感じますが、微妙に違いますかね。
そして、茶の間の人(人形)たちが見ているTV番組は、、、、プロレスでした!
博物館を後にして、坂を下りたところのバス停から10分ほど乗車、港の先に突き出た島、月尾島(ウォルミド)(地図⑩)へ向かいます。
ここで、標準ズームレンズから望遠ズーム(50-250mm)に付け替えます。
狙いは、船着き場の近くにいるはずのカモメ類です。
ちなみに、カモメは韓国語ではカルメギ(갈매기)です。
今回遭遇したのは、韓国語ではペンカルメギ。しかし、なぜかカモメ科のこの鳥のみ、日本語ではウミネコになってしまいます。
そして、今回撮影した鳥たちは、すべてウミネコの成鳥と幼鳥でした。
このカモメ類、特にセグロカモメという鳥とウミネコが、実は姿がよく似ています。
さらに、これらの幼鳥は、成鳥と脚の色が違っていたり、ややこしい。
いつもの図鑑の絵ですが、ウミネコ成鳥の脚および嘴は黄色で、くちばしの先っぽが黒(一部赤)で、それが上下に及びます。
上のウミネコ(成鳥)の写真でも、くちばしの先端が赤いのが、なんとかわかるかと思います。一方、よく似たセグロカモメは、脚がピンク色、嘴の先っぽは、下側しか黒くないようです。
幼鳥の場合、ともに全体が茶色っぽく、脚がピンクで、ここまでは同じ。
違いは、ウミネコの場合、嘴がピンクですが、成鳥と同じく先っぽの部分のみ上下とも黒(+赤)ということです。
決定的な違いは鳴き声なのですが、今回は一声も鳴かなかったの、またの機会に。
ウミネコを見た後、月尾島の真ん中、月尾山に登ってから帰途につきました。
今回は、長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。