ソウルの吉祥寺、そして石像博物館

8月も後半になって、ようやく暑さが収まってきたソウル。

ふと思い立って、ソウルの北部、城北洞(ソンブッドン)にある吉祥寺というお寺へ。
東京の西にある吉祥寺と同じ字ですが、読み方はキルサンサ(길상사)。

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ここには、以前マチノアルキで寄ったことがあるのですが、その時は真冬(2月!)で雪も舞っていました。夏の風景はどんな感じかな、とカメラ片手に訪れてみました。

お寺なのですが、元は大苑閣(デウォンガク)という料亭があった場所で、経営者であった金英韓(キム・ヨンハン)が寄進した、という話が有名です。


地下鉄4号線、城北大入口駅から、バスに乗って15分ほど。

大使館や豪邸が並ぶエリアの坂道をバスは登っていきます。

 

立派な門の扁額には、「吉祥寺」の文字。

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今回は、夏の終わりの緑と、その中にたたずむ仏様の写真を並べてみます。

 

入ってすぐ正面にある観世音菩薩像、真横から見ると、なぜか薄いんですね~この仏様。

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ぽつぽつ人が歩いていますが、混みあっているというほどではないですね。

境内で一番大きな建物、極楽殿という建物です。

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両翼があって立派な建物ですが、料亭当時の建物でしょうか。よく見ると、左手前に

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ほっこり系の仏様。自由ですね、このお寺。

 

楽殿の中には、金色の仏様。

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奥へ向かう道の左手には、立ち入り禁止のエリアがあります。僧房とのことです。

でも、これらの建物は、料亭時代は離れだったのでしょうね。

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そんな緑の中に佇む仏様も、なんか落ち着きます。

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敷地の中には、細い流れがありますが、そこで水浴びをしていたのはシジュウカラです。人の気配に、すぐ飛び立っていきました。

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一番奥の建物は、金英韓から寄進を受けた法頂僧侶ゆかりの物品の展示がされています。

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少し角度が違いますが、この建物を冬に来た時撮った写真がありました。

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葉がおちた風景も味はありますね。

 

入口の方へ戻ります。

橋を渡ったところに白い石作りの碑が見えます。これは金英韓を祭る碑だそうです。

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金英韓に関しては、少しせつない愛の物語があります。
マチノアルキ主催のマチノさんのブログに語られているので、一読してみてください。
(マチノさん、引用させていただき多謝)

 

 

さて、地図で見ると、坂を少し上ると韓国石像博物館なるものがあります。
なかなかこの辺りまでは来ないので、ついでに寄ってみることにします。

韓国の石像、というと、〇〇陵とかには必ずある動物や武人の石像、済州島の石像(トルハルバン(돌하르방))などが思い浮かびます。

坂道を10分ほど歩くと、それっぽい石像が道端でお出迎え。その上が博物館です。
建物の奥には、屋外展示の石像群があるのが見えます。

少し高いですが、せっかくなので入場します。(7,000ウォン!)

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ロゴがちょっとアート(우리옛들 박믈관)

入口にいきなりインパクトある、でかい石像が😲

そして、隅にあった小さめの石像は、時節柄、マスク着用ですね🤣

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最初の展示室は、やっぱり守護の石像ですね。
説明には、日本へ持ち出されて戻ってきた石像、と書かれています。
確かに、こういうのを庭に置きたがる日本人いそうですが...

これだけ整然と並べると、ちょっと迫力あります😓 
こんなに、日本へ運んで行ったの!?

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2階の展示場には、子供の像があったり、

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こちらは、村の入り口において、疫病とかから村を守る石像:ポクス。

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3階から屋上へ向かうスロープがあり、そのまま山の斜面の庭に出ます。

・・・・あたりまえですが、石像だらけ

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花をつけた木々と共に、多くの石像がある中、博物館の入り口まで道は下っています。

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最後(庭への入口)にいたのが、こいつ。石虎(석호)というそうです。
宮殿とかにいる狛犬っぽい石像(ヘチ 해치)にもちょっと似ているかも。

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石像博物館の石虎 / ソウル建国大にあったヘチ

※おまけ

帰途、昼食がまだなのに気づいたら、なぜか明洞のとんかつ屋を思い出した。
遅いお昼は、明洞とんかつ(명동 돈가스)で。

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相変わらず明洞は、閉店した店舗が多い状態ですが、このとんかつ屋は、2時過ぎだというのに結構お客が出入りしてました。そういう店だけが生き残っているのかな。