初春の横浜・舞岡公園で小鳥を探して

すっかり春めいて来て、最高気温が15℃という日も出てきた三月半ば。

「神奈川の鳥撮影スポット」で、ググってみたら出てきた中で、横浜市内の舞岡公園へ行って来ました。横浜とはいえ戸塚区の南端にあります。

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ホームページで見ると、里山の環境を再現するように体験用の田んぼがあったりして、広さはなんと30ha。今回歩き回った部分(オレンジ色で表示)は、その半分にも満たないエリアですが、様々な鳥たちと出会える楽しい公園でした。

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舞浜公園Map

駐車場の周りの桜もつぼみが膨らんでいます。手前の白い花はモクレンです。

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その近くで、体をいっぱいに伸ばして、蜜か花びらか、忙しくついばんでいたのはヒヨドリです。

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ヒヨドリ(鵯、직박구리)

まずは田んぼのエリアを目指します。
田んぼは種蒔き前の耕した状態です。

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周りの樹々から、ウグイスのよく通る声が響いてきますが、姿を見ることはできませんでした。声だけですが、楽しんでください。(ウグイスの絵は、SUNTORYの日本の鳥百科より)。

 

畦道(あぜみち)沿いに歩いて行くと、脇から飛び出してきた小鳥が木製の番号札にとまりました。

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ジョウビタキのメスです😍

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ジョウビタキ♀(尉鶲、딱새)

韓国で真冬に見た個体に比べると、下半身のオレンジ色も鮮やかなようです!

180度くるっと回って、こちらを向いてとまり直しました。

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うーん、真正面から見られてますね😅

 

そばの藪から顔を覗かせたのは、アオジのオスです。
アオジホオジロ系の鳥)の仲間をちゃんと見るのは初めてなので、調べてみます😅

目先から嘴の付け根が黒くて、背面が褐色、腹部が黄色を帯びて淡い縦じまがある、ということで判断。

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アオジ♂(青鵐、촉새)

頭部から頬の部分の色を緑灰色(りょくかいしょく)と表現するそうで、それがアオジという名の由来だそうです。和名では”青”を使いますが、もともとは”蒼い(くすんだ青緑色)”かもしれませんね。

 

少し離れたところで、畦道へ飛び出してきた鳥がいます。
餌探しに夢中なこちらの鳥もアオジっぽい。

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シベリアアオジ(?)

ですが...目先の黒色は薄く、お腹の黄色も薄い。クロジのメスの場合、下半身上部が茶色いそうですが、そうでもないし...シベリアアオジかな?

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いつもの図鑑「韓国の鳥類」を見ても、なかなか同定は難しいですね。

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さて、少し先へ行くと「きざはし池(地図では真ん中くらい)」、と言っても湿地ですが、の柵の前で、大きなレンズを持った人が何かを狙っています。

よーく見ると、あっちこっちで小さな動く影が。
400mm望遠(APS-C換算で600mm)では、ピント合わせが難しかったですが、並べていきます(すべてトリミング)。

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アオジシジュウカラ

斜面の樹上からこちらを見てる子はヤマガラです。

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隣の樹へ飛び移りました。

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ヤマガラ(山雀、곤줄박이)

樹の上の方にとまっているくちばしが頑丈そうなこの子はシメです。
群れでいることが多いそうですが、初めて見たシメはロンリーでした。

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シメ(鳹、콩새)

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新芽の生える地上で首を長くしての餌探しに忙しいのもアオジのオスですね。

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さらに遠いところですが、暗いところでガサゴソやっています。ツグミです。
どこにいるか、分かりますか(答:画面真ん中より少し右寄り)。

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ツグミ(鶫、개똥지빠귀)

図鑑と見比べてみてください。

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さて、湿地のそばを離れ、林の中の道を歩きます。
「ギャー、ギャー」という声が聞こえます。コゲラがいるようです。

耳を澄ますと、かすかにコツ、コツという木をつつく音が聞こえます。
いました!桜のつぼみが被ってますが、韓国で見たよりかなり小さい。スズメより小さいくらいです。まだ子供でしょうか。

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コゲラ(小啄木鳥、쇠딱다구리)

ほぼ真上に向けて手撮りなので揺れていますが、餌を探し回って動き回る姿を動画でもお楽しみください。

 

キジバトムクドリもいましたが、今回きれいに撮れなくて残念だったのはガビチョウ。
外来種ですが、目の周りの模様は独特ですね(図鑑「韓国の野鳥」には掲載されていないので、韓国にはいないのでしょうね)。絵は、「ブルーガイド日本の野鳥」から。

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(ぼけてますが)ガビチョウ(画眉鳥)

3時間にも満たない滞在でしたが、なかなか実り多い時間でした。
新緑で覆われて鳥が見つけ難くなる前に、今度は明るい双眼鏡持参でここへ来てみましょう。楽しめそうです。

 

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