清渓川を遡った冬の一日(前編)

以前から、ソウルを西から東へ真横に横切る川、清渓川(チョンゲチョン 청게천)沿いを歩いてみたいと思っていました。

1月のある土曜日、中浪川の合流点の少し手前、2号線の龍踏(ヨンドン용답)駅前から光化門(カンファムン광화문)駅近くの清渓川の起点まで遡ってみました。今回歩いたコースは9km弱です。

次回と2回にわけてお送りする清渓川アルキ、川幅の広い下流部は水鳥の活動が活発ですが、今回はヒヨドリがほぼ主役です😉

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ソウルへ来たことのある人は清渓川(チョンゲチョン)の名前を聞いたことがあると思います。

朝鮮王朝時代から重要な水場でした。
しかしソウル(漢陽)の人口が増えるとともに汚染がひどくなり暗渠(あんきょ)化が進められ、1976年には清渓高速道路が完成しました。

その後、高速道路の老朽化もあり、高架の撤去工事が行われ(2003~2005、たった2年!)、清渓川も”復元”され人工河川としてよみがえり、今はソウル市民の憩いの場となっています。

 

 

今年(2022年)は韓国も寒い年で、漢江(ハンガン)も部分的に凍っています。

龍踏(ヨンドン)駅前すぐの清渓川も川面の半分くらい氷っています。

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そこに氷の上をトコトコと”歩いている”鳥を発見! キジバトですね。

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キジバト(멧비둘기)

この辺りは、ソウル中心部の韓国客が訪れるエリアと異なり、川辺の道というより、土手の上に道が作られている感じです。

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土手には樹々も多いのですが、そこら中でヒヨドリが飛び回っています。

足元に飛んできて、葉っぱをむしって食べています。

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口を開け見上げてきます。餌でもやる人がいるのでしょうか?

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ヒヨドリをこんな近距離で見下ろしたのは初めてです😅

そのまま遡ると、今度は川面で水しぶきがあがっています。
なんと、気温零度前後の中、ヒヨドリが水浴びをしています。

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樹の上に止まって、

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伸びーっ。

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のども乾いて、水を飲みに行きます。

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向こう岸では、氷の上にのったドバトが、なるべく水から距離をとりながら、水を飲んでいます。氷の上でこわごわ水を飲むしぐさは結構かわいいかも。

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少し上流に遡っていくと、体が白く頭部が黒っぽい(濃緑色)鳥と、頭部が茶色い鳥が、混じって上流へ上っていきます。

これは、炭川(タンチョン)でも出会ったカワアイサ(비오리)の、それぞれオス、メスですね。

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上って行った先では、集団が大騒ぎしています。
どうもカップルになろうとして、お互いに円を描くように泳いでいます。

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ごちゃごちゃです😂

 


少し離れたところでは、頻繁に水中に潜っている小さな鳥がいます。
数は多くないですが、狩をしているカイツブリも元気です。

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カイツブリって、姿やサイズ感がちょうどお風呂に浮かべるアヒルのおもちゃみたいですね😁

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カイツブリ(논병아리)

ここまで、下流から川沿いに30号線の高架道路が並走していましたが、2kmほど歩いたところで川を横切り、北の方へ曲がっていきます。

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少し進むと、川辺に突き出した小屋風建物が見えてきます。

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f:id:OkaHiro:20220116131225j:plainかって川沿いに建てられていたバラック小屋を再現した建物で、内部には当時の生活の品々を展示しているのですが、コロナが激しくなってから閉館してるようです。
結構、日本人が見ても面白いグッズがあるのですが....

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まだ1/3くらいしか遡っていないですが、今回はここまでです。