秋晴の一日、横浜から渋谷を結ぶ東急東横線に乗り、東京都に入った最初の駅、多摩川駅で下車。駅の西側、多摩川沿いの高台に、こんもりとした緑地があります。
電車から見える緑地で気になっていたこの場所、「多摩川台公園」という名前ですが、いくつかの古墳を囲むような形で公園になっています。
駅を出て、すぐ公園に入る入口、電線の上で、シジュウカラがお出迎え。
この時期、お馴染みのヒヨドリの声が響き渡っていますが、それより高い声のさえずりも混ざっています!?
声の主は。。。。これです。緑色で、尾の妙に長いシルエットの鳥です🙄
公園を進んで行くと、ハシブトガラスが水を飲んでいます。
日本で見るのは、写真のようにくちばしが太めのハシブトガラスと、こちらのハシボスガラス。
名前の由来は、見た通り、くちばしが太いか細いかです。
この2種、実は声でも区別がつきます。
いわゆる「カァー、カァー」と鳴くのは、ハシブトガラス。
見た目スマートな印象のハシボソガラスは、逆に濁った感じで「グァー、グァー」と鳴くのです。
公園の真ん中まで登ってくると、この公園最大の古墳、亀甲山古墳があります。
木が茂っていて全景は見渡せないですが、結構大きい前方後円墳らしいです。
樹の上では、ヒヨドリが飛び交っていますが、例の緑色の大型の鳥も横切ります。
枝の先っぽに止まって、何か食べてます!
これ、インコですね。
結構います。
このアングルが、一番分かりやすいですね。
外来種のホンセイインコです。
上の写真は、図鑑のように首周りが黒くないので、メスのようです。
30年ほど前でしょうか、東京都大田区のとある大学で、イチョウ並木をねぐらにした大群を見た記憶があります。
でも、それほど勢力圏を拡げていないようですし、実際、隣の神奈川では聞きません。
繁殖には樹の洞(ほら)を使うようなので、このサイズの鳥が使える樹の洞が少ないのかもしれません。
この公園からは、一時話題になった、武蔵小杉の高層マンション群もよく見えます。
そのまま、多摩川を見下ろすと、水門の上に鳥が鈴なりです。
こういうところの鈴なりは、普通はカモメの類が多いのですが、シラサギです。
別の角度からだと、みんな、趾(あしゆび)が黄色いのがよく見えます、コサギです。居心地がいいのですかね。
ヒヨドリの他に樹の上で活発なのは、やっぱりシジュウカラです。
しばし、シジュウカラを静かに見ていると、横手に明るい色の鳥が現れました。
一瞬だったのですが、幸い、まともな写真が一枚撮れました!
ジョウビタキのメスです。
枝被りですが、きれいな毛並みですね。
冬鳥として日本へ渡ってくる鳥ですが、今期は初です。
ちなみに、オスは左のように派手な色ですが、メスの上品な感じもいいですよね。
(鳥好きさんは、ジョウビタキのオスをジョビオ、メスをジョビコと呼びそうです)。
今回は、そろそろ紅葉の始まる多摩川のそばで、南国出身のインコ観察でした。
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