淡水の鳥と言えばカモを思い浮かべますが、日本と同様、韓国でも多くは冬には北に渡っていきます。5月になって、どんな水鳥がいるのか、近場の川へウォーキング兼ねて出かけてみました。
目的地はタンチョン(炭川:탄천)という漢江に注ぐ川です。
京畿道(キョンギドウ)龍仁市(ヨンイン)市に源流があり、盆唐区のある城南市(ソンナムシ)で支流を集めて、江南(カンナム)から漢江(ハンガン)へ注いでいます。
地下鉄 盆唐線の享子(チョンジャ)駅前から、川べりの遊歩道へ降ります。
ソウル市内ばかりでなく、郊外でもちょっと大きめの川は、こんな風に遊歩道および並走する自転車道が整備されており(ところどころ例の運動器具も設置されてます)、休みの日ばかりでなく、平日の夕方も歩いたり走ったりしている人を多く見かけます(なかには、何か野草を摘んでいるおばさんもいます 😁)。
一年くらい前、Covid19が一気に広まった頃は、室内がダメなら屋外で、ということでしょうか、こういう場所は結構な人手でしたが、今はそこまでではないようです。
上流へ向かって歩き出しますが、ハトとカササギばかりです。
土手の木の上では、小鳥たちが恋のさえずりですが、姿はあまり見せません。
1kmくらい上って行くと、何かが石の上にいます。
カモではなく、カメがいました。
この日は、朝まで雨が降って気温が低かったせいか、甲羅干しの真っ最中。大きい(30cm近い?)です。
日本でもおなじみ、ミドリガメ(外来種のアカミミガメの類)が巨大化したようです。
ようやく、鳥を見つけました。黒色の大きいやつ。
カワウかと思ったのですが、背中がなんか緑色っぽい光沢です。
ウミウのようです。☚よーく調べたらカワウのようです。
一羽で悠然としてますね。
カワウとウミウの見分け方は、口元の毛のない黄色の部分だそうで、この部分がこのように真っすぐ下に降りて、しかも黄色いエリアが広いのはカワウ。ウミウは黄色い部分が鋭角に尖っているそうです。いつか、ウミウの写真撮れたら、確認してみましょう。
さらに行くと、いきなり派手目のカモさんが中州の草むらから登場です!
カモ科のオシドリ、鮮やかな色は雄ですね。
近くには、地味目な色のカモがカップルがいます。
くちばしの先っぽだけ黄色いですし、カルガモですね。
お尻がより黒いので手前がオスでしょうか。
しばらく見ていると、オシドリの雄が近づくと、カルガモのカップルは逃げ、するとまたオシドリが追いかけるを繰り返しています。
あとで気づいたのですが、今日いたカモたちは、このオシドリ以外みんなカップル。
独り身のオシドリ君は、他の種類でも委細構わずメスを追い回していたのかもしれません😂
整備されているのは、遊歩道ばかりでなく、川の中にも、ところどころ飛び石で向こう岸へ渡れるようになっています。
こういった川は完全に護岸され、蛇行はしていないのですが、こうやって水流に変化をつけているのかもしれません。
そうこうするうちに、定番のカモ、マガモがカップルで泳いでいました。
マガモのメスは、ちょっと見、カルガモと似ているんですが、くちばしやお尻のところ違います。
まあまあカモ類がいることを確認できたので、帰途につこうとしたところ、巨大な鳥が上流からか滑空してきました。
広げた翼の幅は、1.5mはありそうです。
朝方にどこかで食事をして戻ってきたのでしょうか。アオサギです。
でかいです! この状態で高さ、1mくらいあります。
こちらを向いているせいで、頭の飾り羽が見えませんが、羽繕い(?)中の動画では数本黒い羽が頭から伸びているのがわかると思います。
今回は、同じようなポーズで土手で寝ていた2匹の猫さんで締めくくりです。