小さなハンター、カイツブリ

前回は、晩秋の炭川(タンチョン)でカワアイサに出会いましたが、今回はその続き。

アイサのまわりに小さい鳥が、ちょこまか動き回っています。だいたい、カワアイサが60cmくらいなのですが、この鳥はその半分以下で20cm強!?

あまりに近寄りすぎたので、カワアイサにギャーと威嚇されます。

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これまで、ここでは出会ったことがなかった鳥ですが、今日はあちこちでウロウロ。
こっちには2羽並んで泳いでいます。

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じっとしていないので苦労しましたが、ようやくクリアな写真が撮れました。

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カイツブリ(논병아리)

意外と凛々しい顔、そして黄色い目!
これ、カイツブリ(冬羽)です。潜ったばかりなのか、水滴をはじいていますね。

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これも初見、というか、正確には初めてちゃんと姿を捉えました。

ブログには未掲載ですが、少し前、大邱(テグ)のスソン池で、小さい鳥が潜っては浮かび上がるを繰り返していたのですが、拡大してもはっきりしませんでした。
でも、潜っては浮かび上がりの様子がそっくり😂

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このおチビさんはカモ科ではなくカイツブリ科です。
そして、小っちゃくてもカワアイサと同様、この子もハンター。

 

今回、幸運にも魚を咥えたとこころに遭遇しました。
動画をご覧ください。

そうなんです。吞み込もうとして、呑み込めない🤣
カイツブリの体に比べて、魚が大きすぎるんです。

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これは、喉を通らないでしょう。

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慶州では大きな鯉を咥えたアオサギと出会いましたが、体に対する比率で言えば、こっちの魚の方が大きい😥

警戒心が強いというカイツブリですが、呑み込もうとするのでせいいっぱい。
しばらく見ていましたが、がんばれよ、と心の中でつぶやいて、その場を離れます(慶州でアオサギにも言ったな🙄)。

 

川の両岸は土手になって、木々が植わっています。
シジュウカラジョウビタキたちが、餌を探して大忙し。

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今回、そんな鳥たちが飛び立つところを写真に収めたので、それらを並べてみます。

バタバタと飛び立つのは、シジュウカラ

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飛び立つシジュウカラ(박새)

赤い実をついばんでいたヒヨドリも飛び立ちます。
飛び方が滑空スタイルなので、枝を離れたらもう羽が横一線ですね。

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ヒヨドリ(직박구리)も飛び立つ

チュウサギも上流へ飛んでいきます(左端でカルガモがちらりと見ています)。

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チュウサギ(중뻑로)の滑空

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低く飛び立ったのはコサギです。

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コサギ(쇠백로)の飛翔

そのままダイサギの横を通り過ぎて着水!(足指が黄色い)

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カルガモも飛び立つ!? と思ったら、大きな伸びをしただけでした😅

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カルガモ(횐빰검둥오리)の伸び

にぎやかな晩秋の川辺。
韓国の寒い冬が来る前に、また様子を見に来たいと思います。

今回はここまでです。

晩秋の炭川、カワアイサに出会う

最低気温が0℃を下回る日々が続く韓国。

今回は、久しぶりに近場の炭川(タンチョン)を訪ねてみました。
初めて水鳥を探しに行ったのは5月でした。

いつものように享子(チョンジャ)駅から川沿いに北に向かいます。
先週末はミセモンジ(미세먼지:PM2.5を含む微粒子による空気の汚れの総称をあらわす韓国語)がひどかったのですが、この週末はよく晴れ渡っています😄

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まずは、シラサギの親分格、ダイサギ登場。
夏は黒かったくちばしが、冬羽では黄色になります。そして脚は黄色っぽい。

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ダイサギ(중대백로)

そばをコサギがうろうろしています。
くちばしの黒色、足指が黄色いのも夏と変わらず(澄んだ水越しにかろうじて、指の黄色が見えます)。

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コサギ(쇠백로)

特にコサギは、よく大きなアクションで水をざぶざぶやって、びっくりした魚を狙っているようです。

こちらのコサギは、羽を拡げてジャンプ!
そして脚をあげて水をざぶん。本当に魚捕れるんだろか?

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マガモカルガモも、光の当たり方によってはきれいですね😀

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マガモ(청둥오리)

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カルガモ(흰뺨검둥오리)

さてさて、それらの周辺を泳ぐ、頭が茶色い鳥と、頭が黒っぽい鳥のペア😮
ともに体は白っぽいですね。
大きさは、マガモたちより少し大きめ。でも比べるとスマートな体形です。

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頭の色は、黒というより濃い緑です(こちらがオス)。

そして、頭部が茶色いこちらがメス。
初めて見るこの鳥。カワアイサといいます😃

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カワアイサ(비오리)

カモ科の鳥で、「アイサ」というのは「秋沙」と書くそうです。
冬に渡ってくる鳥なので「秋去り」、この言葉が変化したと考えられるようです。

カワアイサがいればウミアイサもいて、よく似ているようですが、くちばしが赤く先っぽが鈎状に下に曲がっているのがカワアイサの特徴とのこと。

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マガモなどの普通の鴨は雑食性で、以前動画を載せたように、藻や水草をこそぎ取るように食べます。しかし、このアイサたちは完全な魚食性、そう、潜水して魚を捕るハンターです。

彼らの狩りの様子も捉えました、と言っても魚を咥えてるシーンはないのですが。澄んだ水のおかげで、水中を泳ぐ姿が動画からわかると思います。

この水中の動き、そう、カワウとかの鵜の泳ぎ方と似てますね。

よく見ると、結構カワアイサがいます。
こちらの動画は、緩やかな堰を登り越えるシーンです。

 

さらに上流へ行くと、サギが集まっているシーンに出くわしました。
橋の上から見ると、こんな感じ。間にカワアイサも混じっています。

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光が左側から来ているので、逆光にならないよう左手側の岸辺に戻ります。
ちょうどシラサギたちのいる横は、すすきが茂っています。

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オート・フォーカスが手前のススキにもっていかれるので、マニュアル・モードに切り替えてピントを合わせると....

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うおっ! 
迫力満点ですね。アオサギです。

 

アオサギにびっくりしたところで、今回はここまでです。
晩秋の炭川、そぞろ歩きは次回に続きます。

慶州、食欲の秋!

前回に続いて、秋の慶州を歩きます。


アジア最古の天文観測塔、膽星台(タンセイダイ)から東へ15分くらい歩くと、地図には”東宮と月池”とあるエリアがあります。

離宮の跡だそうで、建物も順次復元しているようです。

建物の手前、枝に1個残った黄色い実は花梨(カリン)です。

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遠景の樹の上の白い点は・・・たぶんダイサギです。

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建物の脇に広がるこの池は、人口池だそうです。
この場所は、接待や貴賓接待に用いられたそうですが....

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突然1羽の大型の鳥が飛来! アオサギです。

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アオサギ(왜가리)

獲物を捕らえたようです!

拡大して見ると・・・・大きな鯉らしき魚を咥えています。

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おまえ、それ飲み込めるの? と見ていると、
魚の頭から飲み込もうと頑張って咥え直します。

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喉が大きく膨らみます。

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しばらく、この動画のような動作をしていましたが、喉通らないのかな?
時間がかかりそうなので「がんばれよ」と声をかけてその場を後にしました。

 

さて、そろそろ遅い昼食を、とお店がありそうなエリアへ向かう道すがら、通りかかった一本の柿の木。

多くの実の向こうから騒がしいヒヨドリの声がします。

よーく見ると、ヒヨドリではない鳥もいます。

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アカゲラです😃

幹の色と柿の色に紛れていますが、赤く熟した実のそばに移動しました。

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アカゲラ(오색딱다구리)
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後頭部が赤いので雄ですね。

真上からみると、頭部の色が、柿色、黒、赤、とカラフル
自然の配色は不思議ですね。

 

ヒヨドリより体が大きいせいか、ど真ん中で居座って、周りの柿の実をあっちこっちつみます。

隣の黄色い実も味見😐

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でも不味かったのか、すぐに別の熟した赤い実へ移動しました🤣

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こちらも、しばし動画をご覧ください。

 

 

この後、昼食は、古い家屋を保存しつつ、民俗村的に整備されている校村韓屋村(경주 교촌마을)の中のお店で。

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キノコを食べていたリスを見たせいではないですが、キノコをふんだんに使った牛肉入り鍋をいただきました。

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広場では大道芸(?)的な催し物の真っ最中。

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すぐ脇を流れる川には、これも復元された月淨橋(월정교)がかかっており、みなさん”映える”写真を撮ろうと奮闘中😅 

観光地として、客を呼び込む準備は着々、かな。
秋の慶州(キョンジュ)アルキはここまでです。

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慶州に秋を探して

久しぶりの更新です。
韓国の南、慶州(キョンジュ)で一日ぶらりと秋を楽しみます(もちろん鳥を探しつつ!)。

2回に分けてお送りします。

 

慶州といえば、新羅千年の古都といわれますが、新羅高句麗百済朝鮮半島三国時代を経て、7世紀に朝鮮半島新羅に統一され、新羅滅亡(935年)で都が北に移るまで栄えた場所。

王が何代も出る=墳墓が多い、ということで、慶州駅から徒歩10分もしないうちに、古墳群が見えてきます。

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古墳群が見えてきた!

饅頭型の円墳、円墳がふたつ繋がったもの、きれいな円錐形のもの、と広大なエリアにあるため写真ではスケール感が出ませんが、20基以上点在しているそうです。

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饅頭型

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円墳が連結

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円錐型(遠景の山の形と似てる!?)

Naver Mapで見てみると、こんな狭いエリアにわんさか😮
矢印が一番最初の写真を撮ったところ。

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オレンジのラインが歩いた道


のどかな古墳エリアの中の道を歩いていると、電線の上から軽やかな声が!

種類の違う鳥たちが間隔をおいて、電線に止まっています。

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ピンクのくちばし、お腹は黄色みのある茶色。
どこか痒いのかな?

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向きを変えたので、羽とお尻の鮮やかな黄色が見えました!
カワラヒワ(방울새)です。

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日本では割と普通に見られるそうですが、ソウル近くでは、こういった開けた場所が近くにないせいか、自分はこれまで会えてなかったので嬉しいですね。

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こちらは、まん丸な白いお腹しか写っていませんが、コガラ(북방쇠박새)でした。

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少し離れた電線に、尾をピョコピョコ動かしている鳥がいます!
尾羽のこの動かし方、モズの特徴的な動きです。

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モズ(때까치)

背中が茶色っぽく、胸の羽毛がうろこ状に見えるので、いつもの図鑑を見ると雌の色っぽいのですが、羽に特徴的な白斑があるので、これは雄のようです。
この鳥も、鳥見を始めてからは初見です。

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古墳群を抜けていくと、有名な石作りの塔が見えてきます。

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膽星台(첨성대)

膽星台(タンセイダイ)と呼ばれる、アジア最古の天文観測塔だそうです。
使われている石の数が旧暦の一年の日数と同じとか、いろいろウンチクあるようですが、ちょっとアンバランスな感じのこの外見がいいですね。

 

そして、この周りには多くの観光客の姿があります。

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実際、古墳群から旧城跡が広がるエリアは、新羅様式(?)のレストランを建てたり、復元か整地かよくわからない工事の真っ最中。今後、観光エリアとして再開発していくようですね。

 

そうはいっても、高い建築物もなく広大なエリアには、そこかしこに晩秋の風景が望めますね。

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近くの丘を抜けていくと、一面落ち葉が降り積もって敷き詰められいます。

紅葉の鮮やかさはないですが、秋ですね~。
こういうエリアは再開発しないでね、と思ってしまいます。

 

すぐわきの樹では、リス(チョンソルモ)が忙しく動き回り、来る冬の準備。

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咥えているのは、キノコ? 栄養あるのかな?


秋の慶州(キョンジュ)の前編は、ここまでです。

 

※おまけ

歩き回るため、帯同したレンズは軽めのNIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR。カメラはAPS-CのZ50でx1.5、35mm換算で望遠375mm相当です。
天気が良かったこともあり、カワラヒワの写真なんか見ると、羽毛まできれいに写っていますね(トリミングはしてありますが、)😀

 

食欲の秋

前回に続いて、盆唐中央公園です。

okahiro.hatenadiary.jp

 

森の中へ入ってすぐ出迎えてくれたのは、リス(チョンソルモ)です。

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近い・・・黒い・・・(顔しかピント合ってませんが🤣)

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リス(チョンソルモ:청설모)

そして、シマリス(タラムジュィ)も忙しく動き回っています。

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シマリス(タラムジュイ:다람쥐)

この公園では…そう、ウサギがいるのです。

白いのと、茶色いの。つがいでしょうかね。

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樹の陰で、あまり茶色の顔がのぞけませんが、白い方の顔は、なんか目の隈取がすごい

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もちろん、鳥も出てきます。

樹の幹でなく、枝にとまっているのは初めて見ました。
アカゲラです。頭が赤くないので雌ですね。

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アカゲラ(오색딱다구리)

小鳥の群れが、藪から藪へ忙しく飛び回っています。
速すぎて、なかなかピントが合せられない。

枝被りですが、ようやく撮れた一枚。エナガです。

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エナガ(오목눈이)

秋の色が濃くなってますね。
藁ぶきの復元家屋の上に、オレンジ色の実がびっしり。

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実を拡大して見ると・・・柿です!
ちょっと樹がでかすぎる。

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森の中にも樹の実が多いのか、鳥たちの食事風景をよく見ました。

ここからお待ちかね!? 鳥たちの食欲の秋、4連発です。

 

まずは、韓国といえばこの鳥。カササギです。

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カササギ(까치)

小枝の上で器用に身を押さえて食べてるのは、コガラです。

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コガラ(북방쇠박새)

前の葉っぱでピントが合っていませんが、この子も足で餌をおさえています。

ヤマガラです。

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ヤマガラ(군줄박이)

 

最後は、見たような色の鳥ですが・・・

大きな餌を咥えて飛んできました。

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羽の水色の模様!
前回見事な水浴びっぷりを見せてくれたカケスです。

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カケス(어치)

秋も深まっていく森の中、傍をウサギか駆け抜けて行きました。

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カケスの水浴び

10月の声を聞くと、急に周りで鳥のさえずりを聞くようになりました。

暑さを避けて、少し高度の高いところに移動していた鳥たちが戻ってきたのかな。

 

以前にも訪れた盆唐中央公園、その中を流れる細い川。

近くに炭川(タンチョン)という川があることは紹介しましたが、そこへ流れ込んでいる支流のひとつです。

 

川べりではスズメが忙しく飛び回っている。

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スズメ(참새)

数羽いるな、と近づいてみると、ぼわっ、と一斉に飛び立って数m移動。

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こんなに群れるんだ・・・こういう群れに、ホオジロとか他の鳥が混じることもあるそうですが、みんな頬に黒い班があるので、スズメだけの群れのようです。

 

少し川沿いに行くと、樹の上でヒヨドリが追いかけっこ。
恋の季節でもあるまいし、なんなんでしょうね。縄張り争い?

 

岩の上に降り立ちました。

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ヒヨドリ(직박구리)

ヒヨドリの目線の先......激しく水しぶきが。

水浴び!?

 

水浴びと言えば、最近、2回ほど続けて小鳥の水浴びの写真を載せましたね。

 吉祥寺(キルソンジ)ではシジュウカラ国立樹木園ではメジロでしたが、ともにひっそりと水を浴びていて、人影に気づくと飛び立っていきましたが...

この子は、5mも離れていないのに、警戒するどころか、やり放題です。

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羽の脇に水色の模様、そう久しぶりの再会です。カケス(ミヤマカケス)です。

一回バシャっとやると、顔を上げて周りを確認、すぐまたバシャ!

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何回かそれを繰り返すと、とんとん、と岸辺を歩いて

近くの岩の上に。

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頭上の樹にあがって、しばし羽繕い。

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また、降りて来ました。

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バシャ! キョロキョロ、
バシャ! キョロキョロ、
バシャ! キョロキョロ、

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鳥の水浴びは、びっしょり濡れているように見えても、羽毛の撥水性が高いので、ほとんど皮膚までは濡れていないそうです。

でも、この子の頭は濡れているように見えますよね。ぺったり

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また樹に飛び上がって、しばし羽繕いの後、飛び去って行きました。

 

代わりに、さっきのカケスがいた岩の上に来たのは、ヒヨドリ

この子も水浴び? と、しばし見ていましたが、じっと見ていたせいか、水浴びは開始せず。

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ん? 
ヒヨドリの頭って、こんな髪の毛みたいな羽毛だっけ?

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今回は、ここまでです。

この後、公園の林の中で、活発に動き回る鳥や動物たちにも出会います。
それは次回に。

 

光陵の森をそぞろ歩き

 

9月も末になると、いつの間にか、あれほどうるさかった蝉の声も聞かなくなりました(ブログもしばし御無沙汰😅)。

昨年までは気にしなかったことですが、8月になってから小鳥たちが周りからいなくなっています。

そこで、以前から気になっていた国立樹木園(光陵の森)へ出かけてみました。

韓国には樹木園(수목원)と名の付くエリアがいくつかあるようですが、この光陵の森は、朝鮮王朝の世祖の時代に陵墓を光陵に定めた際、周辺の山林を保護せよと命じて、以降森が保存されたのが起源だそうです。

 

本ブログでたびたび参照する「韓国の野鳥」という本があるのですが、巻末にある探鳥地の中に、この国立樹木園もあげられています。

すべてが原生林というわけではないのですが、1990年代末から森林保護を優先してきており、一日の入場者数に制限をかけています。有料ではありますが(と言っても1000ウォン(~100円))、昨今のコロナのせいで外でのレジャーが人気の韓国、10月の土・日はすでに予約でいっぱい。

平日の金曜日に訪れてみました。

 

ソウルの北、京畿道抱川市(キョンギドウ ポチョンシ 포천시)なので、実は結構遠い。江南からバス7007番に乗って1時間、麓でローカルバス21番に乗り換えて10分ほど。それぞれのバスの待ち時間が長く、2時間以上かかって到着😂

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切符売り場もありますが、ネット予約すると送られてくるQRコードをかざして入場。

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国立樹木園入場ゲート と QRコード

少し森にはいると、久しく聞いていないくらい、鳥のさえずりがあちこちから聞こえてます。

ハングルのほかに、英語のガイドが置いてあったので、見ながら歩きます。

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ピンクの線は歩いたルート

歩道は整備されており、左端は車椅子でも通れるようになっています。

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歩き始めたところで、突然ヤマガラがお出迎え。
山ではよくいる鳥ですが、カメラで捉えたのは初めて! 
でもキミ、どっち向いてるの?

一瞬で飛び立っていきました。

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ヤマガラ(곤줄박이)

広い遊歩道を行くみなさん、歓談しながら楽しそうに歩いてます。
そうです、山登りのトレーニングしてるアジュンマこそいませんが、老いも若きも大声でしゃべりながら...鳥は逃げます😥

 

メインの遊歩道から、森の中のルートへ入ります。
ここでも足場がしっかり作られています。

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まずはリスがお出迎え(これはチョンソルモですね)。

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リス(청설모)

そういえば、この森に入ってから木の実の落ちる音があちこちからしてます。
さすがに、すべてリスの仕業ではないので、そういう季節なのですね。

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ドングリ(도토리)

ちなみにドングリは韓国語でトットリ(鳥取とほぼ同じ発音)。
韓国では、副菜(パンチャン)にもドングリ料理(トトリムク(ドングリこんにゃく?))が出ますね。

 

原生林というわけではないのですが、倒木とか意図的に放置されているようです。

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次の写真で、人と対比してみてください。
太さはそれほどでもないですが、ここの樹々は結構、高いですね、20m以上ありそうです。

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また、なるべく人の来ない脇道へ入って、鳥を探します。
今日の成果、いや鳥果をしばしご覧ください。

久しぶりに会いました! ゴジュウカラ

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ゴジュウカラ(동고비)

シジュウカラは、通路から微妙に陰になるところで、餌探し。
横を通る人は、誰も気づきいていませんでした。

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シジュウカラ(박새)

遠くの樹に止まっていたのは、コガラ。

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コガラ(북방쇠박새)

あまり鳴き声は聞きませんでしたが、ヒヨドリもいました。

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ヒヨドリ(직박구리)

至る所、きれいな水が流れている小川があります。

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そんな中、藪の中の細い流れで何かが動きました。
じっと見ていると水浴びする鳥が!メジロです。

葉っぱの陰で見にくいですが、わかりますか?
韓国では初めて見ました。

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メジロ(동박새)

水浴びの後、藪の中で羽繕いしてました😄

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一日いても楽しそうですが、時計は2時に近いので、今回は引き揚げることにします。

出口に向かう途中、樹の幹でせわしく動き回る影発見!

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コゲラかとおもったのですが、少し大きい。
そして、横縞でない模様の入り方に、背中の白斑、。

セグロコゲラのようです。初見でちょっとうれしい。

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セグロコゲラ(아멀쇠딱다구리)
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久しぶりにいろんな鳥に出会えた3時間でした。

 

※おまけ

帰りも21番、そして7007番のバスへ乗り換えるのですが、乗り換えのバス停前に川が流れいて、カルガモたちが食事をしていました。ここも澄んだ水ですね。

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カルガモ(흰뺨검둥오리)

シラサギも餌探し中。くちばしが黒くて、脚先だけ黄色いのは、そう、コサギですね。

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コサギ(쇠백로)

 

乗り換えのバス停前にあったカフェで、鳥に負けじと、遅い昼を探してみました。

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乗継バス停前のカフェ

軽食でピザメニューが充実。目に留まったのは、고구마 피자(コグマ・ピザ)!

고구마(コグマ)というのは、サツマイモのことですね。
韓国にさつまいものピザがあるのは知っていましたが、食べるのは初めてです。

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出てきたピザは、細かく切ったサツマイモが載っていて、生地はなんとクロワッサン。
少し、スパイシーソースかけると、甘さとピリ辛が混じっていい感じでした。

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※もうひとつおまけ:機材の説明

今回は、森林ということで、倍率の高い望遠ズームレンズを持参。
カメラ Nikon Z50 
レンズ TAMRON 100-400mm F4.5-6.3
APS-Cフォーマットなので、実質600mmの超望遠。

実はこの組み合わせで、手持ちで遠距離にいる小鳥を撮っていくのは初めて。
ピントの甘い写真は、探鳥記録、ということで大目に見てください😅

ちなみに、以前使用したのは2回。
サギ山の回では簡易三脚に乗せて。
ヤマゲラを撮ったときは、比較的近距離で。
今回はほぼ各鳥、一枚撮るのがやっと。
もっと腕を磨かねば。